324: ◆x.53aZIM6g[ saga]
2017/04/01(土) 16:09:18.02 ID:9ix3igxIO
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助けを、呼びに行こうと思った。
なぜ自分でそうしようと思ったのかわからない。
たった一つのチャンスだったのに。
ただ大声を出せばそれでよかったかもしれないのに。
背を向けてしまった。
走って、誰かを呼びに行こうとした。
混乱したせいだったのだろうか。
そして、この命令。
まるで悪魔。
私に、私に。
裸踊りを踊れ、だなんて。
誰だってそんなこと嫌に決まってる。
ある年齢を過ぎた女性ならそれはなおさら。
でも、緑谷君が捕まって、今にも泣きだしそうな顔をしている。
拒否すれば、あの悪名高い海藤さんの手にかかって……最悪の事態もありうる。
どうして、どうして。
あんな惨めな過去を背負っている私に。
あの屈辱の日々をやっと抜け出せた私に。
今日また、さらなる悲劇の扉が開かれようとしている。
ああ、ああ。あああ。
その時緑谷君が、言った。
「ぼ、ぼくはいいから先輩は許してください」
……あああ。
恋の思考安価↓2
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