386: ◆x.53aZIM6g[ saga ]
2017/06/11(日) 09:40:26.36 ID:YUMdokefO
悲しそうだった。
目に涙が潤んでいるそんな顔。
でもわかる。
自分があんな姿になったから泣いているんじゃなくて。
ぼくが、あんな悲惨な現場に巻き込まれた。
みじめな姿を見せてしまった。
だから、ごめんなさい、と謝って頭を下げた。
それが恋先輩だから。
ぼくは、何も言えず。
言葉に詰まったのは、先輩が嫌いになったとか、痛ましく思ったからじゃない。
ただ。綺麗だったから。
寂しい夕焼けを背負って、目に涙をためる先輩の姿は言葉を失うほど美しかったんだ。
ぼくは、何も言えない。
何も言えなかったけど、一緒に歩いた。
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