44: ◆x.53aZIM6g[ saga]
2017/02/28(火) 11:32:39.25 ID:IZxNjPr2O
失敗した。
1時間目が終わってすぐに裏門に行ってみると、黒山の人だかりができていた。
野次馬や、ただスケベなことを目的にやってきた奴。それを見て『最低〜』とバカにする女子。じゃあ君たちは何のために来たのさ……。
『あの子も大人しそうなのに〜』という声が聞こえてきて、僕は最低な気分になった。
ぼくはこの事件を解決しようと思ったのに、逆に変態扱いを受けてる……という嫌な思い。
同時に、何かが冷めた。ぼくがこの一件に乗り出したくらいで何ができたんだろう?と。
冷静になって考えれば、喧嘩になれば勝てるわけないし……。
サッカーもやめて、6時間目が終わったら帰ろう。とさえ思った。
その時だった。
「昼休み、体育館裏に来て?」
驚いた。
女の人の声。囁くような小さな声が、甘く涼やかに響き渡る。
それ以上に、最近衝撃や痛みしか味わわなかった僕の背中に、柔らかいむにゅりとした何かがぎゅっと押し付けられた。
休み時間の終わるチャイムが鳴るまで、ぼくは立ち尽くしていた。
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