ボーカロイドやボイスロイドとイチャイチャするスレ
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106: ◆5JKMvKhc2Y[saga]
2017/03/12(日) 19:57:49.35 ID:soOcgS2X0
「火のーよーうじーん·····」
夜回りが声を上げているのを聞きながら、神威は帰路をたどっていた。
午後は目立った騒ぎもなく、いつもより楽だったおかげで機嫌もいい。
しかし、そんな彼の上機嫌をぶち壊す光景に会ってしまった。
何事か呟きながら火種を家に近づける不届きものの姿。
「おい! 何をしている!」
厳しく問われ、人影はうっかり火種を落としてしまった。
地面に灯火用の油がまかれていたせいで、たちまち燃え上がる。
「なっ―――くそぉっ!」
帰りに火付けを見つけて、おまけに火中の下手人を引っ捕らえる。
なんという悪運だ。
抜刀して炎に飛び込む。
すぐ横の防火水槽を叩き斬り、下手人を抱えて飛び出す。
「火付けだ――――っ!!」
江戸で火事と言えば、名物であり迷惑でもあった。
すぐさま警鐘がなり始め、火消し隊が来る。
そのとき、下手人が急にもがき始めた。
「おとなしくしろ! この――」
どかりと音をたてて押さえつける。
一瞬で動きを封じたのはいいが、やけに非力な奴だ。
「放せ、放せぇっ!」
「女!? うがっ」
頭突きをくらって力が緩む。
「ふん! ざまあみろ!」
「待て!」
「やだよー! お頭だって女だ、甘く見てると―――あっ」
さぁっと少女の顔が青ざめる。
そしてなにも言わず、逃げていってしまった。
脳震盪を起こした神威は、そのまま気を失った。
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