ボーカロイドやボイスロイドとイチャイチャするスレ
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105: ◆5JKMvKhc2Y[saga]
2017/03/12(日) 11:42:32.76 ID:soOcgS2X0
半刻(30分)ほど過ぎたであろうか、神威はよっこらしょと立ち上がる。
「巡音殿、拙者はこのあたりで失礼するでござる」
「そうですか。ではまたお会いしましょうね、神威さん」
代を払って町へ戻る。
寺子屋の終わった子供たちが元気よく駆けている。
「······無邪気なものでござるな」
声に皮肉の色はなく、微笑ましげだ。
が、表情には色濃い疲れが見えていた。
それもそのはず、今で言うなら6時出勤23時帰宅、場合によってはサー残ありあり休日返上の
異常なブラックっぷりなのだから。
神威がそれでも与力を辞めない理由。
それは彼の複雑な胸中を反映したものだった。
自分も町を支えているという誇り。
慣れた仕事への執着。
そして、何よりの理由が、ルカへの想いであった。
いち与力に過ぎない己と、江戸屈指の呉服屋の娘。
釣り合わない、だが想うのは自由だ。
ならば身を粉にして、それとなく守ろう、と。
······この男、ヒロイン属性ではなかろうか。
まあとにかく、しばらく与力を辞めるつもりのない神威なのだった。
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