勇者「幼馴染がすごくウザい件」
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13: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/03/14(火) 16:22:38.89 ID:ngic1vLj0
フラン「なんの話?」

話に割って入ってきた声に目をやると、キリリとした立ち姿で腰に手を当てている女の子がいた。黒眼勝ちの眼が強い意志を感じせる、綺麗な女の子と云っても、決して誇張ではないだろう。

カルア「お姉さま、あの、あぅぅ」

側でただずんでいる少女がいたのは意識の外だったが、お姉様と呼んでいることでようやく気がつく。
対象的に、もう一人いた。この少女もまた、人形のような容姿をしていた。品よく金の髪を巻いておりよく整っている顔立ちといえるだろう。
並んで立つ佇まいは、人形を思わせる。

ベル「ちょうどいい。フラン、カルア、この子を見て」
フラン「はぁ?」
ジョル「見てもらった方がはやいからの」
カルア「……普通の、子に、見えます……」
フラン「……っ⁉︎ こ、この子っ⁉︎ まさかっ⁉︎」
カルア「お姉様……?」
フラン「カルア、第三の目で見て」
カルア「んん……はい。……あぁっ⁉︎」

やばい。これはいかんですよ。
なんていうんだっけ、こういうの。次から次に仲間を呼んで逃げられない状況を作るの。ネ○ミ講だっけ。

どうしよう、今すぐに逃げだすべきか。

フラン「私などが精霊を見てしまってことを深くお詫びいたします。失礼いたしました。勇者さま」
カルア「ごめ……っ!」ペコペコッ
大司祭「ゆ、ゆうしゃぁっ⁉︎ ……あっ……」ドサッ
ジョル「おお、情けない。これぐらいで気を失ってしまうとは」
ベル「フラン、この子……この人は大丈夫。私が見てもなにも怒らなかった」
ジョル「ワシも見させてもらったが、何も怒った素ぶりもなかったしのぅ」
ベル「ジョルはたいしたことない子だと言った。大変、失礼」

俺の目と鼻の先にフランがひょっこりと顔をだした。ややこそばゆそうな俺を意に介することもなく、マジマジと見つめてくる。

フラン「勇者さまって本当に人格者なのね。私だったら蘇生して、殺して、蘇生して、うふふ」

フランは自分の呟きに妄想でもしているのだろうか、目は弧を描き笑みをより一層、濃くしていく。

瞬間、弾かれるように椅子から腰をあげ、広間から脱兎の如く走り出した。

カケル「(俺が勇者なわけないだろ⁉︎ 付き合ってられるか!)」

感情を支配したのは恐怖――。
まったく意味がわからない。このように連中からは逃げるに限る。様々な思いが頭の中を駆け巡り、限界を迎えようとしていた。


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