8: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/03/12(日) 00:30:39.51 ID:ThtKAN8m0
- 学校 昼休み -
ほどなくして、昼食の時間になった。待っていたのは、さっそくのミラからのいびりだった。
ミラ「また居眠りしてたの?」
カケル「うん……」
ミラ「もう! なんでそんなに居眠りしちゃうの⁉︎」
カケル「(やかましいわボケカス)……うん」
ミラ「ダラしないんだから!」
はて、と窓ガラスでマジマジと自分の姿を見てみても俺は気がつけなかった。
そんな様子を見てますます険しい顔つきになったミラ俺の襟元を指す。どうやらミラは寝ていた時についたシワが気に入らなかったらしい。
カケル「……」
ミラ「まったく、カケルには私がいてあげないとダメね」
カケル「(いなくていいよ)」
ミラ「あ、そうそう、今週、祝賀祭の日に王都に行くのよ。カケルももちろん来るわよね」
カケル「え……?」
ふざけるな理不尽の塊。その日俺はゴロゴロする予定だったのに。
ミラ「どうしても一度王都に来てくれって言われちゃってさ。馬車で片道3時間ぐらいなんだけど」
ってことは往復6時間やんけ! そんなに付き合ってられるか、ここは丁重にお断りしよう。
カケル「ぼ、ぼく……」
ミラ「カケル? くるわよねぇ?」
その笑みは、断ることを許さないという意思表示が、ありありと滲んでいた。このクソアマ。
ミラ「なんか、勇者の選定もその日にあるらしいわよ。精霊神様が降臨なさるんですって」
なんだその胡散臭い響き。降臨ってなんだよ、なんで王都ヒイキしてんだ神様のくせに。
ミラ「あ、仮病使ってもだめだからね。私、魔法で治せるから」
――精霊でもなんでもいい。神様、助けてください。
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