憂「誰よりも死を恐れるお姉ちゃんが死んだ理由」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/06(木) 20:40:16.05 ID:vIOET9z7o
そんなお姉ちゃんの心に影を落としたのは、一つの訃報。
地元で家族同然と言えるほど仲良くしていた、とみおばあちゃんの訃報。
「お葬式は土曜日に行われる」
「無理に帰ってこなくてもいい。代わりに私達がちゃんと出席し、伝えておくから」
お父さんからの電話で言われた事のうち、それくらいしか頭に入ってこなかった。
私でさえこんな有様だったのだから、お姉ちゃんの受けたショックがどれほどのものだったのかなんて考えたくもない。
死という現実を目の当たりにしたお姉ちゃんの。
それでも結局、私達二人は桜が丘に帰り、お葬式に出る事を選んだ。
多少とみおばあちゃんと面識のある梓ちゃんや軽音部の先輩方も同行しようか悩んでいたようだけど、私から断った。
思うところは同じだったのだろう、皆すぐに引いてくれた。
お姉ちゃんを見て、すぐに引いてくれた。
お葬式の最中、お姉ちゃんはずっと俯いていた。
暗い顔をしていた。私も同じような顔をしていたと思う。
ただ、お姉ちゃんは涙だけは流していなかった。
だから、なんとなく私も涙だけは我慢した。
本当は泣きたかったけれど。
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