憂「誰よりも死を恐れるお姉ちゃんが死んだ理由」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/06(木) 20:41:01.92 ID:vIOET9z7o


唯「ねえ、憂」

お葬式を終えた夜、お姉ちゃんが私だけに言った。

唯「死ぬのって、怖いのかな」

憂「……わかんない」

唯「残された人は、悲しいよね。寂しいよね」

憂「うん、そうだね」

唯「死ぬ人も、同じくらい悲しいのかな。寂しいのかな」

憂「……そうかもね」

お姉ちゃんが落ち込んでいるのが、声でわかる。
永遠の別れを目の当たりにして、見たくなかった恐ろしい現実を直視して、落ち込んでいる。
私だって落ち込んでいる。だったら、二人共が少しでも元気になれるような、前向きになれるような事を言いたい。
死を恐れるお姉ちゃんの問いに答える事によって。

憂「きっと悲しくて、寂しいと思う。けど、それを和らげてくれるのが幸せな思い出だと思うよ」

唯「幸せな思い出……?」

憂「お姉ちゃんがおばあちゃんのために演芸大会に出た事とか。小さい頃に一緒に遊んだ事とか。幸せな思い出が多ければ、少しは安らかに眠れたんじゃないかな」

残された側としては、きっとこう考えるしかないと思う。
お別れが悲しくてたまらないくらいにおばあちゃんから幸せな思い出を貰った私達も、少しくらいはおばあちゃんに返せていたんじゃないかな、と。
お互いに与え合えていたはずだ、と。
そう考えて、悲しみを乗り越えていかないといけないんだと思う。

唯「私は、いっぱい思い出を貰ったよ。本当に、悲しすぎるくらいに……」

憂「そのぶん、おばあちゃんは幸せに眠れたはずだよ。きっと」

唯「……そう、かな」

憂「きっと、ね」




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