9: ◆agif0ROmyg[saga]
2017/04/14(金) 22:31:50.33 ID:295gr99x0
ひとしきり精液を味わった後、ゆっくり嚥下し始めた。
ごくっ、こくっと喉の鳴る音。
白くて細い首の筋肉が動くたびに、今そこを自分のザーメンが通っているんだと思って、それでまたムラっと来る。
ぐちゅぐちゅ音をたてて、ごっくんに反応したのを見てにんまり笑う。
小分けにして何回も飲んでいるのは、一気にたくさん飲めないからか、それともじっくり楽しみたいからか。
最後にもう一度口をあけ、きれいになった口内を見せてもらう頃には、また竿がぎんぎんになっていた。
これがいつまで続くのだろう……なんて、決まっている。
昨日のように、感じすぎて潮を噴いて、それでも終わらなくて、枯れ果てるまでセックスし続けるのだ。
始めるのも、終わらせるのも、俺の権限ではない……全部芳乃の思うが侭だ。
羞恥も尊厳も、もう関係ない。
俺は完全に芳乃に屈服していた。
それ以来というもの。
俺たちは毎日のように、家や事務所や芳乃の部屋で絡み合った。
そのおかげだろうか、以前のような事故に遭うことはまったく無くなったし、体調もずいぶん良い。
どういうわけかPCや携帯のような電子機器を使うと疲れやすかったりするが、新鮮な空気を吸うとすっきりするし、何より芳乃とセックスすれば疲労なんて完全に吹っ飛ぶ。
そんな日々がずっと続いたある日。
芳乃が急に切り出した。
「ねーねーそなたー。少しお暇をいただきたいのでしてー」
暇?
暇とはどういうことだ。
「実は、ばばさまに呼び出されていまして。地元に少しの間、戻らねばならないのです」
なに。
「もしかしたら、長くかかるやも知れません。依田の家の、大切な儀式があるのでして、その準備をー」
そんな、急に。
「すぐ、というわけでもないのですがー」
俺も行く。
口走ってから、はっと気づいたが、別に撤回するつもりも無い。
行って何をするとか、何ができるかとかはまったく考えておらず、ただ芳乃と離れたくない一心での言葉だった。
頼む、俺も連れて行ってくれ。
「そう言っていただけると思っておりました。
ともに参りましょー。ばばさまもきっと歓迎してくれます。わたくしの見出した人ですからねー」
満面の笑み。
俺の手を取って頬ずりして、うっとりとした目つきで見上げた。
「そなたはわたくしのものですからねー。ともに依田を支え、依田となりましょー。ずっとずっと、二人で……」
芳乃の瞳がこんなに深く見えたことは無い。
もしかしたら、もうこっちには戻ってこられないかもしれないな。
でも、別に構わない。
芳乃と一緒にいられるなら、どこでだって生きていけると、そう確信していたからだ。
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