モバP「南条光の正体がサキュバスだった」
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20:名無しNIPPER[saga]
2017/04/21(金) 19:48:48.84 ID:dh2cKL/j0
「やっぱりプロデューサーさん、変わっちゃったんだなぁ……」

「……かもな。以前ならこんなこと、お前とやるなんて思ってなかった」

「違うよ、そういう意味じゃなくってさ。もっと直接的だって」

 不審なことを言って、光が俺の下腹部に触れる。

 手早くシャツが開かれると、そこには矢を模した紋様が刻まれていた。

 光の下腹部に浮かぶ淫紋に似たそれを軽く引っ掻くが、剥がれ落ちる様子がない。

 入れ墨の類かと訝んだが、その手の趣味はないし覚えもない――たった一つ、身体を幾らでも改造できる悪魔の存在を除いては。

 背中に氷の針が突き刺さる錯覚をしていると、光が一言。

「言ったよな……プロデューサーさんもただじゃ済まなくなるって」

 理性を取り戻してきたらしい瞳が、美しい青色の輝きを放つ。

 宝石を想起させる煌めきの奥に、誰にも飲み込めない存在が潜んでいると思えてならない。

 詳しく説明を求めたところ、次のようなことであるらしい。

 人間はサキュバスと交わるうちに、身体に魔力を蓄えやすくなる。

 エネルギーに慣れ親しんだ身体は変化を繰り返し、ある一定以上に順応したとき、人は人の姿を保てなくなる。

 そうして妖魔へと堕ちた存在は男性型サキュバス、あるいはインキュバスと呼ばれており――性衝動を象徴する刻印を刻まれることによって、俺はその存在に成り果てた。

 今日ここで重ねた交歓によって、最後の一線が踏み抜かれたのだ。

「通りで力が出ると思ったら……そういうことだったのか」

「心当たりがあるみたいだな……。
 精液の味が人とインキュバスじゃ違うからすぐわかるって聞いてたけど……本当だったみたい」

 綺麗な顎に残っていたザーメンを細指で摘み、ちゅぱちゅぱしゃぶりながら蠱惑的に言う。

「しゅっごく……おいひかったぁ♡」

 舌舐め擦りするその表情は、俺が知る光の中で、最も人を惹き付けて放さない美しさを漂わせている。

 もう、俺たちは取り返しの付かないところまで来ていた。

 満たされない欲望に突き動かされて精を啜る光と共に、何処までも陶酔に堕ちるしかない。

 もし光を襲ったあの日、俺が少しでも堪えてたのなら、こんな結果にはならないはずだ。

 例え今からあの頃に戻れるとしたって、もうその選択をする気になれない。

 インキュバスの精力をもってして光を貪り続けられる一生と普通の一生を比べたら、当然前者に決まってる。

 人としての死を告げられたはずなのに、ただ納得しか抱けなかった俺では、そんな結論しか導けない。

 いいや、納得だけではなくって、期待も抱いているかもしれない。

 もう人間の倫理に拘る理由がないと思うと、急に気が楽になってきた。

「……あ、もうがっちがちになってる。インキュバスになって、まだまだえっちしたりないみたいだな……へへ。
 けど、ここはすぐ出た方がいいし、そろそろ次の場所も考えた方が良さそうだ。
 最初のホテルもいいけど……ガマンできなくなったら、また別のトイレにする?」

 ピクニックの日程を決めるような気軽さで、上目遣いで訪ねる光。

 その計画は確かに魅力的だが、もっと色々できる気がしていた。

 例えば商店街までこの格好で向かって、光のエロい姿を見せながらセックスするとか。

 いっそ市民に魔術を使って、乱交サバトを起こしてしまうとか。

 そこまでの非常識をする気はまだ無いが、これから毎日光と子作りしていくうちに変わっていくかもしれない。

 ただ、そんな先のことより、今光をどう犯すかの方が、ずっと大切な懸念事項だった。

 刹那的に快楽に狂う日々が、今後も続いていくのだろうか。

 それでも良かったし、むしろそれ以外は嫌だ。

 もうお互いに互い無しでは生きていけないし、より深くに溺れていけるのならそれ以上はない。

 職業意識と人倫の両者が、光みたいな美少女と堕ちていける幸福に飲み込まれていった。


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