【たまに安価】「二人旅を楽しむよ」 「……ん」
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4:名無しNIPPER[saga]
2017/05/02(火) 20:31:40.52 ID:Ow7DHYtIo
魔物の毛皮と大きな爪を剥ぎ取ってから奴隷たちの元に戻る
その中にひとり、まだ息が残っている者がいた
尻尾に吹き飛ばされたあの女の子だ
近づいてみると猫耳を携えた獣人だということがわかる
見たところは14歳くらいだろうか
あどけなさが残るがなかなか可愛らしい顔の子だった
商人が欲張ったのが悪いのは分かってる
そしてそれに飼われていた奴隷なのだ
責任がない訳ではないが…… 死にそうなところを見て見ぬ振りをするのは気が引けたのだ
腕が折れて変な方向に曲がっている
きっと内臓もグチャグチャなのだろう
彼女はまさに、虫の息だった
俺は治癒魔法をかけてやる
「超級回復魔法」
傷が瞬く間に塞がり、骨も元の位置へと整復されていく
どんな傷でも治す最高の超級魔法だ
「うっ……」
「気がついたか?」
「あれ? 死んでない」
「俺が治したよ」
「……あなたが?」
「おう」
「魔物は?」
「あそこに転がってる」
「……ん」
「立てるか?」
「ん」
俺の差し出した手に掴まり、腰を上げる
体は軽く、ふわりと浮いてしまうかのようだ
黒い尻尾がふわふわと漂ってからピンと張った
「ありがとう。 助かった」
「どういたしまして」
「でも、これからどうしよう」
「どうって生き延びたんだから逃げればいいだろ」
「奴隷の首輪がある」
「あぁ、なるほど」
奴隷は契約魔法で強く結ばれている
それは奴隷商会と結ばれており、契約書がそこにあるということだ
あのデブ商人が死んだところで、契約書をなんとかしない限りは奴隷は奴隷のままなのだ
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