154: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/06/10(土) 15:15:27.78 ID:Z5ozZEko0
冬月「綾波レイについては?」コツコツ
シンジ「……」
冬月「聞くまでもないか。報告によると、赤木博士からバイオ水槽を見せられたのだったな」
シンジ「綾波は、どうして作られたんですか」
冬月「……クローンを作る技術は既に確立されているが、道徳上の理由で医学、化学の両点から禁じられている。なぜだかわかるかね?」ピタ
シンジ「傲慢だから、かな」
冬月「その通りだ。人は創造主たる神にはなれんからな。人間社会には禁忌にまつわる暗黙のルールというものがある。その枠からはみ出して生きるには少々不自由だ」ガコン
シンジ「……」
冬月「我々はその禁じられた決まりを破ったが、綾波レイは単なるクローンではない。リリスの魂を一時的に保管するための器が必要だったのだよ」
シンジ「器……綾波の中に、その、リリスっていうのの魂が?」
冬月「全てではないがな。綾波レイは綾波レイであり、リリスではない。あの娘に感情が見受けられないのはそれが理由だ」
シンジ「やっぱり、人形だったんですね」
冬月「外見は用意されたパーツの中から自由に選んで作成できる。キミが水槽の中に見た物は、現行の綾波の予備だよ」
シンジ「……感情は生まれないんですか」
冬月「理論上はな。我々は、神にはなれん」
シンジ「……」
冬月「ーーしかし、決まっていることだからと諦めてしまっては化学は意味のないものになってしまう。可能性を見いだすのもまた、ゼロではない」
シンジ「……?」
冬月「理論上では不可能でも、可能性がないわけではないと言っているのだ。計算を覆す例なぞいくらでもある」
シンジ「そ、それじゃあ……綾波は」
冬月「さてな。私にもわからんよ。言い切ってしまえる「絶対」なんてものは、この世に少ない」
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