3: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/05/05(金) 14:37:46.69 ID:gcjTKVgH0
【ネルフ本部 来賓室】
ミサト「さ、三号機をうちに、ですか?」
大統領「日本政府と必要な詰めは全て済ませてある。あとはこの書類に責任者のサインを書くだけだ」
ミサト「しかし、ネルフは既に三体のエヴァを保有しています。過剰な戦力になるのでは……」
大統領「政治的な話だよ。現在、我が国では経済的に不安定な状態が続いている。それに伴い、市民の暴動や生活水準の低下が懸念されていてね」
ミサト「つまり、予算がないと?」
大統領「情けない話だが、その通りだ。貧困層は医薬品でさえ手に入れるのが困難な状況になりつつある。そのような経済で、軍備にまわす余裕はない」
ミサト「WHOに支援を求めては……」
大統領「スイスのジュネーブ本部には発展途上国から連日問い合わせが殺到しているよ。大国たるアメリカが世界に恥部を晒すわけにはいかん」
ミサト「……受け入れるにしても理由が必要になると思われますが」
大統領「その点については問題ない。先ほど君がいったが、日本は既にエヴァを三体も保有している」
ミサト「はい」
大統領「過剰な戦力ではなく、実績があると捉え、アメリカと日本、友好国という建前を使えばどうとでもなるだろう」
ミサト「お話は承知いたしました……私の一存では決めかねます。碇司令の判断を仰いでからになりますが、よろしいでしょうか」
大統領「キミの言う碇とは、碇ゲンドウかね?」
ミサト「は? はぁ、そうですが」
大統領「彼は本日付けで退任してある」
ミサト「え、えぇっ⁉︎」
大統領「後任を務めるのは、彼の妻である、碇ユイ博士だ。なにも聞いていないのか?」
ミサト「ぞ、存じません。事実なのでしょうか?」
大統領「嘘をついてなんになる。碇ゲンドウ氏はアラスカにて調査を行うと私は聞いている」
ミサト「どなたの意向でしょうか?」
大統領「私が知るのは結果のみだ」
ミサト「(左遷? いいえ、それはないわ。ネルフは治外法権よ。日本政府でさえ特権を与えられてるネルフに人事の口だしできないはず……ゼーレ?)」
大統領「作戦司令」
ミサト「は、はっ!」ビシッ
大統領「余計な詮索はしないことだ」
ミサト「ですが、ユイ博士は、たしか、資料によると亡くなっているのでは……納得のいく説明を求めます」
大統領「ネルフの上層組織によるゼーレの決定だ。キミも噂ぐらいは聞いたことがあるはずだな?」
ミサト「やはり……ですが、ゼーレの実態はほとんど存じません」
大統領「私も同じだ。世界は、一部の組織が動かしているに等しい。まったく、なにが大統領だ、傀儡だよ。これではな」
ミサト「……」
大統領「ともかく、命が惜しかったら、私の忠告を受け入れた方がいい。これは善意だ」
ミサト「はっ、ご忠告、痛み入ります」
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