74: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/05/28(日) 00:23:46.22 ID:iGY4UXIJ0
【ネルフ本部 テラス】
加持「ふぅ」シュボ
リツコ「……」カラン
加持「タバコ、吸わないのか?」
リツコ「禁煙するわ」
加持「リッちゃんが? めずらしいな。明日は雪か?」
リツコ「加持くんもやめたら? 百害あって一利なしよ」
加持「たとえプラセボ効果だとしても息抜きは必要なんでね。やめた理由を聞いても? 長生きしたいからってわけじゃないだろう?」
リツコ「髪を切ろうかと迷った、と言えば察しがつく?」
加持「やはり、碇司令との決別が原因か」
リツコ「わかってて聞くなんて酷い男ね」
加持「俺も不思議に思ってはいたさ。男と女の関係はロジックじゃない。リッちゃんの言葉だぞ」
リツコ「ええ」
加持「立ち直るにしてもはやすぎる。もっとも、碇司令がその程度の男だった、というのならわからないでもないが。リッちゃんにとってはそうじゃなかった。違うか?」
リツコ「愛していた。あの人の為ならどんな辛い命令でも我慢できた」
加持「……」
リツコ「だけどね、加持くん。愛と憎しみは紙一重なのよ。好きの反対は嫌いにはならないように、裏切られた、と感じた時、私の胸に受けた傷の深さがわかる?」
加持「いや」
リツコ「わかる、なんて言えないわよね。時間も私自身もあの人に捧げてきた。私の気持ちがわかるなんて言ったら殺してやるわ」ギリ
加持「まだ、碇司令を恨んでるのか?」
リツコ「恨んでる? 当たり前じゃない。恨んでも恨んでも足りないぐらいよ。でも、心のどこかであの人が恋しいと感じる」
加持「……やりきれないな」
リツコ「今は、妻だった人に良い顔をしてる。なにがしたいのかしらね、私は」
加持「リッちゃんが、リッちゃんの考えを持っていると俺は信じてるよ」
リツコ「ふふ、それが復讐のためだとしても?」
加持「俺も他人をとやかく言える立場じゃない。真実を、そしてこの補完計画を見届ける為に利用しているからな」
リツコ「なぜ、加持くんはそこまで執着するの?」
加持「……それが、俺の、弟たちへの贖罪だからだ」
リツコ「加持くんにとっても復讐なのね」
加持「……」
リツコ「私はまだ死ぬことはできない。新しい目的を見つけたから」
加持「あぁ、それについては俺も同意見さ」
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