【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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166:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/24(水) 16:04:02.72 ID:Eb2omwdb0
「これは怪我じゃない」

そう言って手を上げ、頭にかかっている包帯を引っ掛けてぐるぐると外す。
そしてその中から出てきた「モノ」を見て、汀(なぎさ)は息を呑んだ。
彼の、右側頭部が綺麗になくなっていた。
向こう側が見える。
断面はデータのバグのように、時折ノイズ紛れに歪んでいた。

「指と足も同じでね。まぁ……痛覚はないからいいんだが。もう俺のデータもだいぶ古くなり、欠損しているだけの話だ。気にしなくていい」
「あなたは何……?」

震える声で問いかけられ、坂月は微笑んだ。

「俺は俺さ。君が君であるように」
「私が……私……?」
「そうだ。君は、一体誰だい?」

問いを聞いてそれに答えようとし、汀(なぎさ)は口をつぐんだ。


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