【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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172:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/24(水) 16:07:58.82 ID:Eb2omwdb0
「元老院という組織がある。それは、自殺病を利用して人々の心にウイルスを拡散させ、患者を増やしている機関だ。治療すると同時に、繋いだネットワーク越しに別の人間にウイルスが感染し、ねずみ算式に自殺病患者は増えていく。そういうシナリオさ。でもね、その元老院っていう組織は、君達がいる現実には存在しないんだよ」

目を見開いた汀(なぎさ)に微笑んで、坂月は言った。

「いくら探しても見つからないわけだ。だって、元老院の人間達は、既に自分達の意識を夢の中に落とし込んで、『こちら側』の住人になっているんだから。自分達だけは安全な場所で、世界を玩具のように動かしている存在だったんだ。まさに、悪魔だと思わないかい?」

問いかけ、しかし答えが帰ってこないのを確認してから彼は沈みゆく太陽に視線を戻した。

「君がいたさっきの場所は、アルバート・ゴダックの夢世界に通じる道だ。いずれアンリエッタ・パーカーの分裂精神体は、彼のところまで到達し、殺すだろう。トラウマの塊だからな……そういう調整をされている」
「…………」
「そしてさらに分裂したアンリエッタは、ネットワークから世界中の人間の心に入り込み、新たなスカイフィッシュとなるだろう。その過程で、元老院の精神体達もいずれ殺される。そういう筋書きだ」


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