【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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191:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/24(水) 16:19:23.00 ID:Eb2omwdb0
汀は立ち上がると、理緒の手を掴んで引き起こした。

「あ……」

しかし理緒はふらつくと、そのまま汀によりかかるように崩れ落ちてしまった。
汀は彼女を見下ろし、そしてその上気した顔を見てハッとした。
強く、砕けんばかりに歯を噛んで、手を握りしめる。
しかし彼女は、その感情を押し殺して、もう一度理緒を助け起こすと、揺れるヨットの上で周りを見回した。
巨大な頭蓋骨が、少し離れた海に浮かんでカタカタといっている。
断続的に大きな波がヨットを揺らす。

「どうすればいいの、網原汀! スカイフィッシュのようだけど、私はアレの対処法を知らない!」

ソフィーが左手を振り、ショットガンを出現させる。
理緒も海中に手を突っ込んで出刃包丁を引きずり出した。
汀は猫のように跳躍しようとした理緒を手で押しとどめ、前に進み出た。

「相手にしないことね。ここから出るわよ」

彼女の端的な断言を聞いて、ソフィーが息を呑む。
そして彼女は歯噛みして、短く聞いた。


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