【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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192:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/24(水) 16:20:05.68 ID:Eb2omwdb0
「どうしようもないってこと?」
「どっちみちこの世界はもうすぐ自壊するわ。夢の持ち主がさっき死んだから。もう存在していない夢の中に居続けることの方が危険だと思う」

汀はそう言って、理緒とソフィーの肩を掴んだ。

「小白、行くよ」

呟くように言って、彼女はためらいもなく海に身を躍らせた。
再度苦手な水に突っ込まれ、ソフィーが口から空気を思い切り吐き出す。
小白は、汀の意思を汲んだのか、彼女の腰にグルリと救命胴衣のように巻き付いた。
しかし今度は膨らむのではなく、ずっしりと重いオモリになり、少女達を海底に引きずり込もうとする。
何を、と叫ぼうとしたソフィーがしこたま水を飲み、咳き込もうとして失敗した。
海底にたゆたっていたおびただしい数の亡者が三人の体にまとわりついてくる。
汀はそれを蹴散らすように暴れると、二人を掴んだままさらに海底へと水を蹴った。

『逃げるつもり? 馬鹿な子供達……私を置いて逃げるつもり? ねぇ。答えなさいよ』

水を振動させ、頭にとどまらず体全体をグワングワンと揺らす程の強烈な「声」が周囲に響いた。


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