【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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215:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:39:01.73 ID:vhS4jR9Y0
「嘘……嘘だよ……だって、だって理緒ちゃんは、ここに……」
「僕の目には、何も見えない」

一貴の言葉を聞いて、汀は力なくその場に崩れ落ちた。
その体を支えた一貴にすがりついて、汀は悲痛な枯れた声で言った。

「理緒ちゃんは……理緒ちゃんはね、私の、私のたった一人の友達なんだよ……? 私のことを、いつだって救ってくれて……いつだって、裏切らないで助けに来てくれて……だから、だから私は……私は理緒ちゃんを救ってあげないといけないんだよ……?」
「…………」
「おかしいよこんなの……どうして? どうして誰も……理緒ちゃんでさえも……私、私は救えないのかな……? いっくん……いっくん、私こんなの嫌だよ……」
「そうだね……」

一貴はそう言って、血にまみれた手で汀の頭をそっと撫でた。
そして彼女の頭を優しく抱きしめる。


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