【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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228:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:47:15.82 ID:vhS4jR9Y0
汀はしゃがみ込むと、前に出ようとした小白を手で制止し、一貴が握っていた日本刀を手に取った。
そしてそれを弄びながら口を開く。

「……多分あなたは圭介と取引をした。だから人体移植手術という非合法な手段にも応じた」

冷静に汀が言うと、激高したのかアルバートが暴れようとし……、ソフィーが鉄のような目で彼を見下ろし、右手を思い切り振り下ろした。
か弱い少女の力だったが、老人には十分すぎるほどの暴力だった。
頭を殴られ、銃を噛んでアルバートが震えながら硬直する。

「余計なことはしない方がいいわ。多分その子……フランソワーズ・アンヌ・ソフィーは本気よ。あなたを殺すつもりね」
「ええ。網原汀。あなたが一歩でも前に踏み出したら、私は引き金を引く。あなたは危険な存在すぎる。しばらくそこでおとなしくしていて欲しいの」

ソフィーは静かな声でそう言うと、アルバートの髪を掴んで無理やり顔を引き上げた。
その目は、憎悪にギラついていた。

「すぐに済むわ」

息を呑んだアルバートが、彼女の目にうつるどす黒い感情を真っ向から浴びて震え出した。
本気だ。
そう、自覚したのだ。


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