【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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229:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:47:51.18 ID:vhS4jR9Y0
「殺す前に一つだけ聞いてあげる。余計なことを言ったら、どうせ殺す命ですもの。後悔する目に合わせるわ」

ソフィーはそう言うと、彼の髪を掴む手に力を込めてその顔を覗き込んだ。

「私達は孤児……赤十字が引き取って育て、マインドスイープの教育を施した子供。ただね、私は調べたのよ」
以下略 AAS



230:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:48:43.82 ID:vhS4jR9Y0
狂気を感じさせる調子で淡々と言い、ソフィーはアルバートの口に突っ込んでいた拳銃を抜いた。
途端、彼は汀に手を伸ばして喚き始めた。

「何を……何を見ている! 網原君! 早く君の力でこいつを殺すんだ!」

以下略 AAS



231:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:49:15.48 ID:vhS4jR9Y0
「ま……待って……待ってくれ……」

息も絶え絶えな様子で、アルバートは懇願した。
ソフィーが引き金を引こうとしていた指を止めて彼を見る。

以下略 AAS



232:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:49:51.57 ID:vhS4jR9Y0
「私の……」

彼女はよろめきながら歯を噛み、絶叫した。

「パパと、ママを! お前らが殺したんだ!」
以下略 AAS



233:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:50:21.14 ID:vhS4jR9Y0
「残念だけど……それは出来ない相談よ」

そこで彼女は、背後から声をかけられ、ハッとして振り返った。
その髑髏の仮面の顔面に、いつの間に移動したのか、汀が繰り出した拳がめり込む。
彼女の風を切った拳はそのままソフィーの体を持ち上げると、人一人を重機で殴ったかのように後方に吹き飛ばした。
以下略 AAS



234:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:50:59.01 ID:vhS4jR9Y0
「邪魔をするの? 邪魔をするのね、網原汀! 私の復讐の邪魔をするのね!」
「あなたはスカイフィッシュの悪夢に精神を汚染されてる。完全にスカイフィッシュになってしまえば、もう元には戻れないわ。今ならその腕を切除すれば、あなたの精神は助かる」

汀に静かに言葉をかけられ、ソフィーは歯をギリギリと噛みながら答えた。

以下略 AAS



235:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:52:02.41 ID:vhS4jR9Y0
汀は手に持った日本刀を、右手だけで構えて腰を落とした。

「私は人を治すわ。人を救う。だから、あなたも治療しなきゃいけない。あなたは、病人よ」
「正気? その満身創痍の体で、この体の私をどうにかできると?」
「するわ。私は医者だもの」
以下略 AAS



236:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:52:41.26 ID:vhS4jR9Y0
地面を蹴った左足が異様な音を立てて曲がった。
残った右手で、汀は肉薄したソフィーの左手を一閃した。
肩口からそれがゴドリと地面に転がる。
肩を抑えて、激痛に悲鳴を上げてソフィーが倒れた。
汀は着地の姿勢をとれずに、そのままゴロゴロと砂山を転がった。
以下略 AAS



237:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:53:10.59 ID:vhS4jR9Y0
彼女は視界の端で、肩口から血を流したソフィーが意識を失ったのか、地面に突っ伏したのを確認してから、日本刀を振った。
それが大口径の拳銃に変化し、間髪をいれず脳型のスカイフィッシュに向けて引き金を引く。
真っ直ぐ飛んだ銃弾は、しかし突き刺さることはなかった。
脳が軽く脈動した途端、彼女たちの周囲の空気が、まるで強烈なマグニチュードの地震が起こったかのように揺れた。
たまらず地面に転がった汀の目に、銃弾が突き刺さる直前で爆裂し、煙を上げたのが見える。
以下略 AAS



238:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:53:39.96 ID:vhS4jR9Y0
まずい。
もう少しなんだ。
もう少しで、私は人を救えるんだ。
そして、これからなんだ。
この悪夢を抜けて、私は。
以下略 AAS



239:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:54:16.75 ID:vhS4jR9Y0
「そこじゃないよ。もう少し上」

汀は、はっきりと耳の奥で声が聞こえ、目を見開いた。
誰かが隣に立っている。
優しく、温かい感覚。
以下略 AAS



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