【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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天音
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2017/05/25(木) 18:57:52.62 ID:vhS4jR9Y0
「二時間後の十五時からです。診察は空いてらっしゃるとお聞きしましたので……」
「今日は、別の先生が担当してくださるの。大丈夫、時間になったら会議室に行きます」
二十代前半程の彼女……汀は、眼鏡の奥の左目を細めて、小さく首を傾げた。
「少し、中庭で食事をしてきてもいいかしら? 朝から何も食べてなくて……」
「あら……そうだったのですか? 駄目ですよ先生、ただでさえ細いのに、もっと痩せたら栄養失調になってしまいます」
「うふふ……そうね」
頷いて、汀は顔を上げて診察室の脇を見た。
病院の中だというのにケージがあり、ふかふかのクッションに老猫が一匹丸くなって眠っていた。
「小白が起きたら、エサをあげて、トイレの掃除をしてもらってもいいかしら?」
「分かりました。安心して何かお腹に入れてきてください」
看護師に急かすように言われ、汀は頷いた。
「ええ。それじゃ、行ってくるわね」
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