【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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247:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/25(木) 18:59:25.06 ID:vhS4jR9Y0
軽口を叩いてきた汀に笑いかけ、彼はタバコに火をつけ、フーッと息を吐いた。
煙の匂いをかぎながら、汀はパックの野菜ジュースのストローを口にくわえた。
彼女の膝の上に置いてある、動かない左手の薬指には、プラチナの指輪がはまっていた。
それをしばらく見つめてから、男性は視線を青い空へと向けた。

「結婚式には行くことができなかった。君の花嫁姿を、見たかったんだがな」
「呼んでいませんもの。来れなくて当たり前です」

淡々と返した汀に、男は視線を向けずに続けた。

「彼は元気かね?」
「時折傷口がうずくとは言っていますけれど。ただ、あなたの顔を見たら傷も開きそうですね」
「違いない」

クックと小さく笑い、男性はタバコを暫くの間ふかしていた。


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