【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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94:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/22(月) 18:47:13.71 ID:+j5AeXst0


静まり返った会議室で、圭介はアイパッドをデスクに置いてそこを見つめていた。
「Albert Godark」と書いてあるアイコンが点滅し、重苦しい声が流れ出す。

『極秘で出動させていた、日本空自の戦闘機が三機、撃墜された。撃墜……と言うよりは、全機コントロールを失って海面に突っ込んだ。大破、残骸さえ見つからず粉々になったらしい』
「…………」

無言の圭介に、通話の先の男性……アルバートは続けた。

『失敗だな、ドクター高畑。君が立てた計画通りに動いたが、肝心のところで詰めを誤ったらしい。網原汀の身柄を囮に、飛行機ごとエサにしておびき出すまでは良かったが……おびき出したテロリストの戦力と能力を見誤るとは、君らしくもない。今まで何を見てきたのかね?』

責めるような口調を受け、しかし圭介は眼鏡のズレを直して、裂けそうな程口を開いて、ニィと笑った。
カメラで相手側に表情が伝わっていたのか、沈黙が返ってくる。


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