【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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98:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/22(月) 18:51:51.33 ID:+j5AeXst0
そして俯いた彼女に覆いかぶさるようにその顔を覗き込み、無表情の目を向けた。

「理緒ちゃんを殺しておいて、よくそんなこと言えるな」
「あれは……!」

弾かれたように顔を上げ、ジュリアは必死の形相で圭介に叫んだ。

「ああするしかなかったじゃない! あなただって了承していた!」
「でも人間一人の精神を破壊し、元に戻らなくしてしまったのは事実だ。俺はその手伝いをしたにすぎない。あの作戦の陣頭指揮は、君がとっていた。分かるか? 理緒ちゃんを殺したのは、君だ」

ゆっくりと反芻するように言い、圭介は子供にやるように、震えるジュリアの頭を撫でた。

「人間殺すのははじめてか?」
「そんな……違う、私は、私は殺してなんかいない……あの子を治療した。確かに治療したわ!」
「その結果、理緒ちゃんの主人格は永遠にロストした。何現実から目を背けてるんだ」

圭介に無慈悲に断言され、ジュリアはテーブルに手を叩きつけて立ち上がった。


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