102:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 14:55:07.94 ID:pBVrEI260
絵里「きゃああああああああああああああぁぁぁぁぁー――っ!!」
夜目に木霊する金切声
甲高い悲鳴が先か、絵里が地面に叩き付けて壊したグラスの破壊音が先か
それに亜里沙が駆けつけて来たのはすぐの事であった
亜里沙「お、お姉ちゃん!どうし――」
絵里「戻りなさいッ!来ちゃ駄目よ!!」
愛する身内が部屋の灯りをつけた、絵里が彼女の姿を認識するや否や
姉として得体のしれない何かから妹を護るべく普段ならしないだろう
怒鳴りつけるような口調で亜里沙に自室へ戻れと叫ぶ
優しい姉が決して自分には見せない形相とヒステリックな叫びに
ビクリ、と肩を震わせ立ち止まる
一歩先へ踏み出そうとした片脚を引っ込め、そこから怯えつつ尋ねた
亜里沙「ど、どうしたの…」フルフル
絵里「逃げなさいっ!ば、化け物が出たのよ!」
亜里沙「お、お姉ちゃん…?」
姉が何を言い出すかと思えば言うに事を欠いて「化け物が出た」である
亜里沙「…ふぅ、びっくりさせないでよぉ…」
亜里沙「よく見て?お化けなんて何処にもいないよ」キョロキョロ
絵里「…そんな、わけ…」
亜里沙「虫か何かが出て来たんだよね?夜だから勘違いとかはあるよ」
絵里「…違うの、本当に―――」
安堵の表情を浮かべ絵里の手を掴む亜里沙を見て、姉はそれ以上
口を開く事を止めた
―――
――
―
その晩から、絵里は視界に何も入れぬように目元すら布団で覆い
怯える夜を過ごすようになったという…
153Res/206.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20