116:名無しNIPPER[saga]
2017/08/29(火) 22:53:46.87 ID:8EAxpLHc0
言葉を遮る黄色い声は赤毛の少女から発せられる
その一言は今まさに絵里が確認しようとした事を肯定する一言と呼べた
苦虫を嚙み潰したよう顔で紅い目を虚無へと向ける同級生の姿も
またそうであると暗に示していた
蝉の鳴き声が聞こえる
鬱陶しい程の暑さ、湿り気を帯びた日本の夏特有の蒸し風呂地獄
そんな外気に晒されながらも
彼女達は背中に匙一杯分の氷粒を突っ込まれた気分だった
絵里「このまま、沈黙を続けていても埒が明かないでしょ」
真姫「そんなの、分かってる…っ!だけど!!」
にこ「絵里の言う通りよ」
日本には言霊という概念がある
田舎のおばあちゃんやおじいちゃんが孫が遊びに来た時に
教えてくれないだろうか?
――その言葉を口にすると実現する、と
暑い暑いと言えば、暑さが増すだの
ため息を吐けば幸せが逃げていくだ
他人に「死ね」「死んじゃえ」なんて言葉を使えば、不幸が身内に返ると
真姫の言いたくない、その話題に触れたくないという気持ちは理解できる
だが、"停滞"することに何の意味がある
何の進展も無く、膠着状態を延々と続けて何が起こるというのだ
にこ「私は、このまんま怯えて過ごしたくないわ」
にこ「だから二人に力を貸してほしい、経験や分かった事を話して…」
真姫「……」チラッ
絵里「」コクッ
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