22: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/06/17(土) 21:59:26.25 ID:BGljWOh70
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「来てやったぞ☆」
「帰ってください」
バタム♪ ガチャリ♪ ってオイ、またそれかーい☆
一旦はぁとのお家に帰って、お気に入りの服に着替えて、明日用の着替えとお化粧品もバッチリ用意して…再出発するには予定よりだいぶ時間がかかったけど、ドアの隙間から見えたPがまだネクタイ姿だったってことはちょうど良いタイミングだったみたい。
いや、良くない。なんで閉めるか☆
「ちょいちょいちょーい! 入〜れ〜ろぉ〜〜」
「っ…」
ドア前で声量を上げていくと、前回のおかげか、すんなりと入ることが出来た。
部屋に入ればデスクチェアに座ったPが真剣な表情で真っすぐこっちを見てくるもんだから、妙に落ち着かない気分。
ライトイエローのワンピースのプリーツを指でなぞりながら、そわそわと部屋を見渡す。
「あ、相変わらず殺風景な部屋だな…。冷蔵庫も…やっぱりしなびた野菜しかないし…ちゃんと食べないと倒れちゃうぞ☆」
お行儀が悪いと思いながら勝手に冷蔵庫を開けてみる。
別にそれでPに叱られたりはしなかったんだけど。
「今帰ってきたところ? 最近忙しそうじゃん、どうしたの?」
「ははっ、それ心さんが聞きます?」
「ん…?」
「あぁ、いや、それはいいとして…お酒は飲んでいないようですが、一体何しに来たんですか?」
あれぇ? 折角恋人が来たってのになんかカタくない…?
「何って、そりゃ…分かるだろっ☆ ってか理由いる?」
「はい…?」
思い切ってベッドに腰かけてやる♪
さ・ら・に☆ ワンピースの上に羽織った桃色のカーディガンの襟を正すフリしながらデコルテをチラ見せしてぇ…脚も組んでぇ…♪
なのに…Pの視線を引くことはできず、表情もカタいまま…。
見ろよ☆ ナマイキだぞ☆
「そ、それに! この一週間だって電話もメールもないし…。会社の携帯がダメならプライベートの方でメールの一つくらいくれてもいいじゃん……い、いくらはぁとでも寂しかったぞ☆」
「え、いや…何のことですか…? 心さんにわざわざ連絡しなくちゃいけないようなことありましたっけ…?」
「んもう♪ 照れんなって☆」
「別に照れてないですけど。いや、だからなんで来たんですか? あの話ならちゃんとこっちで進めてますし、こんなに頻繁に来られても…振れる仕事には限度がありますよ?」
「ぇ、え〜〜っと…どの話…? 仕事…振る…? あり…?」
さっきから会話がかみ合ってないような?
何故かボタンの掛け違いもしているような気がしてきて、思わず胸元に手をやってもフリルと細いリボンがあるだけで、そもそもカーディガンのボタンは全部開いていたし…。
知らず唾を飲み込み、はぁとは言った。
「こ、恋人に…会いに来たのが、そんなに不思議? 恋人に会いたいって…その気持ちに理由なんてないだろ?」
顔が燃えそうなくらい熱いぞ…☆
こんな当たり前で恥ずかしいこと…だから言いたくなかったのにっ!
せいぜいPも赤面して爆発しろ♪
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