23: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/06/17(土) 22:01:00.80 ID:BGljWOh70
「んん? 恋人…? 誰と誰が?」
だけどPは眉間に皺を寄せながら…そんなとぼけたことを言った。
心地よかったはずのベッドのスプリングが急に不確かなものに感じられてくる。
「ちょ、はぁととプロデューサーに決まってるだろ!」
「えぇ…? いつ…そうなったんですか?」
「はぁ!? つまんない冗談はそれくらいに…っ」
Pの表情は至って真面目で…冗談どころかむしろ深刻な問題を考えているときみたいな雰囲気。
ベッドのスプリングがもう綿みたいに柔らかくなってきて、だからこんなに視界が揺れて見えるんだ…って、そんなことがあるはずがなくて、はぁとが肩で息をしているだけだった。
「ずっと…はぁとの面倒をみてくれるって…言った。言った、だろ…?」
「言いましたけど…そりゃあ、面倒みますよ。心さんのプロデューサーなんですから。それにヤることヤらせてもらった以上、ちゃんと心さん用に良いお仕事の企画練り始めてますから。えと…そういう話でしたよね?」
「は…? はぁ!? おまっ…それ、それって!」
にゃんにゃんしたPがイイお仕事をはぁとにくれるって…ソレいわゆる…。
「バカっ! そんなキタナイこと…ことはぁとがするわけないだろーっ!」
「あれ…売れるためだったら裏工作とか、 スウィーティーアタックするとか言ってませんでしたっけ? んふっ…そういう貪欲な姿勢、俺は嫌いじゃなかったんで、んふふっ…う、WINWINだと思って乗ったんですが…」
「ジョーク真に受けんな、ばかぁっ! ってこら、何ニヤついてんだ!?」
深刻な表情は何処へやら、Pは笑いを堪えるように口を押えながら肩をプルプルと震わせている。
「ふはっ…い、いや…ごめんなさい…だいたい分かりました…こんな勘違い…ぶふっ…ホントにあるんですね……ふふ……っ」
「わ、笑うな……笑うなよ……」
なんだこれ? オイP…何がそんなにおかしいんだ?
はぁと変な汗かいてきてて、寒くも無いのに体が震えてきてるんだけど?
コレ、ヤベーやつなんじゃない?
「んふふっ…め、面倒みるって…そっち? そういう意味…? くふっ…くははっ…あんなんで……お、お、お、乙女かっ! あははははははっ!!」
デスクチェアから滑り落ちたPがフローリングに手を着いて大笑いし始めた。
そしてはぁとの方をチラチラ見てはまた笑い転げる。
これは、つまり、なんだ?
はぁとの一人相撲?
はぁとだけが舞い上がって浮かれてたってこと?
「笑うな……ぐす……笑うなぁ……っ」
「ご、ごめんなさ……ぶふっ!! 無理っ! なはははっ! 心さんは結構好きですけど、んふっ! アイドルと付き合うとか…そんなメンドーなの…あははは!」
「わらうなぁぁぁっ!!」
身体中の震えが右手に集中したかと思うと勝手に動いて手元にあった枕を投げつけてた。
Pの後頭部にぶち込むつもりで投げたのに、変に引っかかった指のせいで狙い通りには飛ばず、背中を掠って床に転がっただけだった。
「ごめっんなさ、い……これが…ば、バットコミュニケーション……ぶふっ! あぁ、心さん可愛いなぁ! やばい、マジで好きになりそう! あははっ」
「るっさい! バカっ!」
笑い転げ続けるPに向かってベッドの壁際に置いてあったクッションを投げ、ナイトテーブルの上のティッシュ箱を投げ、文庫本を投げつける。
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