佐藤心のすったもんだ
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47: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/06/17(土) 22:34:56.42 ID:BGljWOh70

そして翌朝。

作りたてのワンピースに袖を通して、手持ちの中でも比較的大人しめのバッグとヒールをコーデして玄関の姿見の前に立つ。
今日はツーサイドアップはお休みで、自然に下ろしてる。


「…………よしっ☆」


はぁとのブロンドの髪と手入れの行き届いた白い肌とシルクの光沢が、うっとりするほどスウィーティ―なハーモニーで少しだけ胸が高鳴ってた。
身体のラインが浮き立ってとってもセクスィーだけど、決していやらしくは見えない絶妙なバランス☆
それに、動きやすさも確保できてるのははぁとお手製だからこそ☆
きっと今日のはぁとはかなり美人だ。いや、普段だって美人だけどね♪
どんなタイミングで写真を撮られてもファッション雑誌の表紙が飾れる自信があるし、誰にも…今日だけは元モデルのあの娘にだって、真正面から張り合っても負ける気がしなかった。
とはいえ、こういう部分で競うことは別にはぁとは求めてないんだけど。
それにPからの高級生地で下駄をはいてるからってのはちょっと癪だし☆

すれ違うオジサマ方の視線もなんだか今日は熱っぽい。
いつもは痛々しいモノを見るような視線送ってくるくせに、現金だぞ☆
事務所に着いたら着いたで、槍が降るんじゃないかって言ってる娘や、初対面の人みたいに挨拶してくるスタッフさんがいるし。
それらをさらりとすり抜けてPのデスクへ向かう。


「………………お、おはようございます、心さん…?」

「ぉ………おはよ」


あんぐりと口を開けたままのP。
はぁとはぁとで、何故かバッティングしてクリンチに持ち込んでしまいたい欲求が湧いてた。
それをなんとか押し留めて「ちょっとツラ貸せよ」とだけ言って事務室を出て、二人してビルの屋上へ入る。


「いい天気だな☆」


背の高い金網で囲まれた殺風景な屋上にば初夏の朝特有の気持ちのいいサンシャイン。
ぐるりと見渡してみてもはぁととP以外には人影はない。


「あ、あれ? 心さん、それってもしかして…」

「あん?」


屋上のドアの前で立ち止まっていたPがはぁとに近づいてきて、あと体一つ分てところで立ち止まり、目を細めながらはぁとの胸元をしげしげと見つめてくる。
突然の接近に跳ね上がる心拍数。でもすぐにPのセクハラともいえる視線に気付いて胸の前で腕を組んだ。


「ど、どこ見てんだよっ☆」

「おっと、すみません」


視線をはぁとの目に戻したPは苦笑しながら聞いてくる。


「もしかして、そのワンピースって俺が贈った生地で作ったんですか?」

「おう、そうだよ☆ てか今気づいたのかよ☆」

「えー、うそぉー、まじでー、すげー」

「ふふん♪そーだろ、すごいだろ☆」

「あれがこーなるのかー」

「ん……っ」


肩を撫でるようにワンピースの袖に手を触れたPは、布地の手触りを確かめてから手を滑らせてはぁとの手を握った。


「昨日までただの布だったのに、一晩でこんなに素敵なワンピースにしちゃうなんて…それもこんなに綺麗な手で…」

「お、おい…や、やーん、照れるぅ…ってのっ☆」


そのまま手の甲にキスされるイメージが頭に浮かんできたので、慌ててPの手を振り払ってしまい、それを冗談っぽく取り繕う。
Pの奴、何でこんなに落ち着いて気障ったらしいことを言えるんだろう…?
なんなのよ? やっぱりはぁとが意識しすぎなの? それともただの経験の差?
どっちにしても腹立つわ〜☆
いや、今はとりあえずいいか。


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