125: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/07/03(月) 13:53:57.91 ID:IlfL6BOR0
【ネルフ本部 ラボ】
加持「今日も地上は暑いよ」
リツコ「ここは休憩所ではないんだけど」
加持「もちろん、リッちゃんに会いにきてるのさ」
リツコ「他人におべっかばかり使うのって疲れないの?」
加持「本音だよ」
リツコ「もういいわ、ミサトが探してたわよ」
加持「あいつになにかした覚えはないが」
リツコ「気のない返事ね。約束でもすっぽかした?」
加持「いや」
リツコ「そう。私も聞きたい件があったからちょうどいい。加持くんはなにを知っている、いえ、どこまで状況を把握しているの。碇司令の奥様は本当に生きているの?」
加持「これはまた唐突だな。質問に質問で返すが、リッちゃんは自分をどこまで把握してる」
リツコ「……」コト
加持「分かった気がするだけで、完全には理解できない。自分自身が一番怪しいもんさ。100%理解し合うのは、不可能なんだよ」
リツコ「だからこそ人は、自分を、ひいては他人を理解しようと努力するのよ」
加持「裏切られたと、現実を受け止める覚悟はあるのかと聞いているんだ。その冷静な仮面が剥がれないかとね」
リツコ「とっくに見せかけだけよ。取り繕っていつも通りにいるだけ。本当の私は、壊れてるわ」
加持「ユイ博士は……生きているよ」
リツコ「ーーやはりね」
加持「ユイ博士が初号機に取り込まれた際に試みたサルベージは失敗した。だが、彼女は自力で戻ってきた。方法までは俺もわからない」
リツコ「まさか、ありえないわ。コアに取り込まれてしまったのよ……肉体は生命のスープに溶けてしまっているはず」
加持「だが、生きている、それは揺るぎない事実だ」
リツコ「……」
加持「このことを碇司令が知っているとしたら?」
リツコ「……っ!」キッ
加持「睨んでも碇司令とリッちゃんのこじれた関係は、俺が悪いわけじゃないぞ」
リツコ「今は、時間がほしい」
加持「恋愛というものは、どちらか一方に責任の全てが偏るわけじゃない。行動をするのは男だが、受け入れるのは女だ。双方合意の上で成り立っているからな。強制された関係でもないんだろう?」
リツコ「わかってるわ! ロジックじゃないのよ!」
加持「よく考えるんだ。碇司令がどちらを選ぶか、リッちゃんを選ぶはずが」
リツコ「やめて」
加持「自分一人で抱える前に、俺か葛城に相談してくれれば」
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