シンジ「その日、セカイが変わった」
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183: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/07/14(金) 14:06:03.35 ID:wQynM8xJ0
【ネルフ本部 執務室】
リツコ「お呼びでしょうか」
ユイ「第二発令所へのバックアップは順調?」
リツコ「作業工程は今の所問題ありません。元々あったOSを移すだけですわ。量が量ですので、転送速度の都合上、時間を要しますが……」
ユイ「結構です」
リツコ「お呼びしたのはこの件でしょうか?」
ユイ「いいえ。ひとつ確認をしたくて」
リツコ「なんでしょう?」
ユイ「――あなた、葛城一尉を殺せる?」
リツコ「み、ミサトを⁉︎」
ユイ「覚悟を聞きたいの」
リツコ「ミサトは、何の関係も……」
ユイ「関係ができてしまったら? あなたは非情な決断ができる? むしろ、進んで行える?」
リツコ「どういう意味でしょうか」
ユイ「あなたと、そして副司令は私についてくる選択をした。でもね、状況が変われば、簡単に覆してしまう。一時の判断が常に正しいとは限らないから」
リツコ「……」
ユイ「常に迷い、選んでいる。そうしてよかったのか、私という人間の行動を、考え方を部下の視点から観察している」
リツコ「……」
ユイ「夫は優秀な手駒を残してくれた。でも、あなた達自身が、私を見限らないとは限らない」
リツコ「楔を打つおつもりなのですか」
ユイ「赤木博士に、私がどういう存在でもいい。ただ、使えない駒はいらないの。あなたにとって利があるのならば、それだけで逆らえないはず」
リツコ「……」
ユイ「後戻りはできない。わかってるはずよ、超えてはいけない一線は、夫を死に追いやった時点で超えてしまっている」
リツコ「私に手を汚せと」
ユイ「彼女のマンションにプラスチック製爆弾を設置する手配をしなさい」
リツコ「……」ギリ
ユイ「保険としてよ。邪魔な存在になった時の。――起爆装置は、赤木博士。あなたに渡しましょう」
リツコ「心配には及びません。司令のご命令さえあれば、私の手で、ミサトを、葛城一尉を殺します」
ユイ「無二の親友を相手に、本当にスイッチを押せる? あなたが信用するに足る人物かどうか。言葉は必要ない」
リツコ「必ず実行いたします。ダミーのフェーズは次に移行しています。そちらに件については、どう処置いたしますか」
ユイ「残された資産は最大限活用しない手はない。フォースの少年を研究に参加させるから、綾波レイのデータを書き換えて」
リツコ「フォース? マルドゥックから選出されたのでしょうか」
ユイ「そうね……協力してくれているのだから教えます。フォースの正体は、第壱使徒」
リツコ「使徒⁉︎ 使徒をパイロットに⁉︎」
ユイ「マルドゥックは存在しない機関なのよ。これは夫から聞いて既に知っているはず。シンジのクラスメイトが候補者の集まりだと」
リツコ「はい」
ユイ「コアは既に用意されている。でも所詮は十四歳の子供。人間性は未成熟で、パイロットとしては見過ごさない浮き沈みがある。その点、ヒトではない彼ならば、シンクロ率を安定して、いえ、自在に操れる」
リツコ「シンクロ率を……そんな、ありえないわ」
ユイ「アダムより生まれしエヴァシリーズは可能。私たちが箸を使い食事をするより簡単にね」
リツコ「……」ゴクリ
ユイ「夫亡き今、見えない盤面の前にようやく座った。まだまだこれからよ」
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