シンジ「その日、セカイが変わった」
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191: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/07/16(日) 14:06:04.19 ID:07e1p/Jy0
【付属病院 205号室】

冬月「どうなっているのだ」チラ

シンジ「……」シュコー ピッ ピッ ピッ

医師「い、移植手術は問題ありませんでした」

冬月「この呼吸器は?」

医師「大事をとって取りつけています。今朝の診察で確認いたしましたところ、クランケ(患者)の瞳孔が拡大していました。今も変わらずです。キミ、ペンライトを」

看護師「はい」スッ

医師「注目していただきたいのは、動きです。通常、目の中心にある瞳孔は明るくなれば縮小して、暗くなれば拡大します」カチ カチ

冬月「ああ」

医師「睡眠時には、中程度縮小状態にあります。これは私も、あなたも、人間であれば誰しも同じです」スッ

冬月「ふむ、瞳孔が開ききったままに見えるが……」

医師「仰るとおりです。脈拍や心拍数が高く、クランケは覚醒状態にあります。“脳が起きてる”んです。様々な患者を見てきましたが、はじめてですよ。こんなこと」

冬月「これまでに似た症例がないというわけか?」

医師「そういうわけじゃありませんが。昨日までなんら異常が見受けられなかった少年という前提があります」

冬月「それで、いつ目が覚める?」

医師「先ほども申し上げました通り、本来であれば起きているはずなんです」

冬月「わからないと言うのは許されんよ」

医師「……ひとつだけ、似た症状があります」

冬月「言ってみたまえ」

医師「薬物、つまり麻薬中毒患者です」

冬月「なんだと?」

医師「中でも強い覚醒剤を服用すると交感神経や自律神経に異常をきたします。ひどく興奮するので。このように瞳孔が開きっぱなしになったり、小さくなりにくかったりします」

冬月「それはないだろう。だが、異常な状態であるというのはわかった」

医師「その、碇ユイ司令には」

冬月「報告せねばな」

医師「重ねて申しあげますが、手術はうまくいっています! 我々に落ち度はありませんでした、どうか! 命だけは!」ガシ

冬月「心配しなくていい。タブリスの仕業だと調べがついている。まったく、厄介なことをしでかしてくれる」

医師「……よかった、死ななくて済んだ……」ホッ

冬月「安心するにはいささかはやいぞ。原因究明と意識回復に全力をもってあたれ。もし、容体が悪化したら命はないものと考えるんだな」

医師「そ、そんな」

冬月「貴様の命よりはるかに重い、絶対に死なせてはならない子供だ。二十四時間体制で観察を続けろ……なにか変化があればすぐに連絡をするように」

医師「はっ!」ビシッ

冬月「(問題は、サードチルドレンになにをしたか、だな……)」


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