シンジ「その日、セカイが変わった」
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192: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/07/16(日) 14:34:12.20 ID:07e1p/Jy0
【ネルフ本部 営倉】
ユイ「シンジに何をしたの?」
カヲル「……」
ユイ「素直に言わなければ苦痛を味わってもらうわよ。あなたにだって、痛覚はあるでしょう」
カヲル「なぜ、ボクだと?」
ユイ「昨日の深夜、微弱ではあるけどMAGIが信号をキャッチしていたわ。パターンは青。使徒によるものよ」
カヲル「騒ぎにならないなんて、防犯意識に欠けますね」
ユイ「勝手な振る舞いに関して目を瞑るつもりでいたから。エマージェンシーコールを解除してログを消去するよう事前に連絡してある」
カヲル「なるほど。裏工作がお好きなようだ」
ユイ「ただし、あの子は駄目よ。担当医による報告書を読んだわ。まさか、失明させた?」
カヲル「だとしても、起きない理由にならない。少し、挨拶しただけですよ」
ユイ「……」キッ
カヲル「司令でも冷静になれない時があるんですね。人は完璧である必要はありませんが、まず、最初にあなたの中における彼の重要性を理解されてますか」
ユイ「……」
カヲル「もしも、互いの目を利用してセカイを垣間見えるのなら、争いはなくなるのかな……」
ユイ「変化は自然の摂理」
カヲル「生じるにはゆっくりと時間をかける必要がある。変化とは経験を蓄積させてはっきりとあらわれるものだから。強制的な干渉によって引きおこそうとしているね?」
ユイ「人類に残されている時間は長くない。待っていられないのよ」
カヲル「そうしているのは、リリン、キミたちの方だよ。観測者から独立した視点では見ていられない」
ユイ「……」
カヲル「人類は自らを複雑な方法で楽しませることが可能な知能を持つ唯一の種だというのに」
ユイ「質問に答えなさい」
カヲル「人や場所、物というのは五感で知覚してはじめて、そこに在(あ)ると認識できる。当たり前にあるから気がつかないだけで」
ユイ「つまり」
カヲル「意識の繋がりがあるというのを碇シンジくんに教えただけさ」
ユイ「目がさめるのは――」
カヲル「彼が現実を辿ったら醒める。匂いを嗅いで、なにかを見るように、当たり前として意識の一部が認められた時に」
ユイ「はっきりしたわ。弄ったのは、脳ね」
カヲル「我慢が必要です。解放はそう遠くありませんよ」
ユイ「二度と手を出さないでちょうだい」
カヲル「これは驚いた。ボクが干渉してもあなたが干渉しても同じでは?」
ユイ「交わした盟約があるはずよ。裏切りは許されない」
カヲル「……」
ユイ「望みどおり、あなたに死を与えます」
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