シンジ「その日、セカイが変わった」
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65: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/06/25(日) 23:45:07.31 ID:ydzk62+70
【放課後 第三新東京都市 繁華街】

シンジ「うーん、やっぱりどこを選んでも自転車は必要になるな」

加持「本を読みながら歩くと危ないぞ?」

シンジ「す、すみませ……加持さん? 外で会うのめずらしいですね」

加持「奇遇だな。手に持ってるのは賃貸雑誌か?」

シンジ「そうです、けど」

加持「そこのベンチで少し座ってかないか? コーヒーぐらいは奢るよ」

シンジ「……僕、男ですよ?」

加持「ぶっ、な、なんだぁ?」

シンジ「加持さんって、女の人じゃないと奢らないんじゃないんですか?」

加持「お、おいおい、誰だ、そんなホラ話したのは」

シンジ「ミサトさん、ですけど」

加持「あいつもよからぬことしか吹きこんでないな。俺は、女相手だけじゃないよ」

シンジ「そうなんですか。それじゃ遠慮なく」テクテク

加持「葛城から聞いたよ。一人暮らしするんだって?」ガコン

シンジ「(自転車が1万円ぐらいで、引っ越し費用は負担してもらえるだろうから、これは必要ないと)……え、あ、はい」

加持「ふっ、計算でもしてるのか? 昔を思い出すな」

シンジ「昔?」

加持「俺も、ちょうどシンジくんと同じ歳の頃、極貧生活の中で切り詰めた暮らしをしていてね。今とは違い、物資がなかったってのもあるんだが」

シンジ「家出でもしてたんですか?」

加持「そんななまっちょろいもんじゃない、帰る家がなかったのさ」

シンジ「帰る、家が?」

加持「セカンドインパクト。未曾有の大災害は、世界に大きな影響を与えた。気候の変動、生態系への影響。俺たち人間社会にもね」

シンジ「あ……」

加持「孤児だったのさ。俺は。とにかく毎日の生活が大変でね。守ってくれる人も、頼れる人もいなかった。俺は運悪く、特に治安の悪い地区にいてね」

シンジ「……」

加持「食料の不足。誰しもが誰かを疑い生きている。人間の汚いところを幾度となくみてきた」

シンジ「教科書でしか、知らないから」

加持「今のシンジくんなら、想像しようとするだろう。だから俺は話してるのさ」

シンジ「……」

加持「聞きたくないかもしれないが、俺からすれば君は恵まれている。生まれた時から人はみな平等ではないからね」


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