18: ◆3P1o8JdRMw[saga ]
2017/06/26(月) 23:33:09.93 ID:DTO7WTVj0
口にたまった精子の感覚は正直、気持ちが悪い。トイレにでも行って吐き出せばよかったんだろうけど、そんなことも思いつかないほど混乱していたアタシは、それを我慢して飲み込むことにする。ゴクン、と喉が鳴って、途端に生臭さが襲い掛かってくる。部屋の暑さのせいもあってもう全身汗でびしょびしょだ。肩で息をしながら、ようやくプロデューサーに目を向けると、いつの間にか彼も肩で息をしていた。
やってしまった。
彼のおちんちんに少しだけ付いている白い精子を眺めながら、アタシはそんなことを考えていた。それは、深夜に我慢できなくなって夜食を食べてしまった時のような、そんな罪悪感を強くしたものだった。
これから、これまでのようにプロデューサーと接することができるだろうか。彼を見るたびに、今夜の出来事を思い出してしまうのではないか。そもそも、プロデューサーは彼女とかいるんじゃないだろうか。そうじゃなくても、好きな人くらいならいるのかもしれない。それだとしたら、今夜のことは、これからアタシは――。等々。
グルグルとした思考は、不意に終わりを告げた。
「おい……」
プロデューサーが、そうこちらに呼びかけてきたからである。その声は低く、怒っているのか寝起きなのか皆目見当がつかない。その一言ではっと冷静になったアタシは、ガタリと何かが落ちる音にも構わずに一目散に仮眠室から飛び出すと、バッグを元あった彼のデスクの上に移動させ、「ミカ」と書かれた付箋を貼り直してから事務所を飛び出した。火照る体に夜の風が心地よい気がしたが、それを感じる余裕もなく、走る、走る。寮につくまで5分とかからなかった。
仮眠室にスマートフォンを落としてしまったことに気が付いて本格的に頭を抱えることになったのは、家についてからだった。
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