かなふみ全然わからんがかなふみこんな感じだったらいいなと妄想したアイドル百合SS
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◆2DegdJBwqI
[saga]
2017/07/05(水) 19:25:06.09 ID:XzPdPQh6o
4
音の雨が、横殴りにうちつけてくる。
音響によって増幅された音の波は、舞台を震わせ、ビリビリとした重量感をお腹に伝える。
スピーカーが近すぎるのだろう。
それまで放心していた私は、ようやく自分を少しばかり取り戻し、もう一歩、二歩、三歩と大股で舞台袖に退く。
足元で羽目板がきしむ感触がある。きしむ音は聞こえなかったが。
感覚が、ずいぶんと鋭敏になっている。
私は、物思いに沈む。
やがてステージが暗転した。ライブの曲目が変わる。照明が灯り直す。白く眩しいステージ。
次の曲は――今までの曲よりもずっとローテンポなバラードだ。
ピアノが主導するイントロが流れて、彼女がマイクスタンド上のマイクを構え直す。
彼女が第一声を放ち――私は、否応なく引きずり込まれる。
増幅された彼女の声。
私の耳と頭蓋を満杯にして、それでもなお圧倒的に余りある。
会場を、彼女の声が、満たしている。
静かな歌い出しだった。
それでも、私の心は、熱く燃え上がった。
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