104: ◆COErr5OWSM[saga]
2017/07/15(土) 01:44:46.16 ID:DOR/zOiN0
「こんなに大変なことになってるとは思わなくて、
ナオの気まぐれで私と距離空けたのかと思ってた。軽く考えてた、だからごめん」
「そ、そんな…カナさんは何も悪くないですっ」
「けどね、申し訳ないと思うのと同時に、あんたに怒ってる」
当たり前のことだ。今もこうして先輩を巻き込んでしまっている。
もし先輩がミカに襲われでもしたら、私は、私の心は一体どうなってしまうだろう。どんな行動を起こすだろう。
「なんか勘違いしてそうだから言っとくけど、何で私に相談しないんだーと思って怒ってるの」
「……でも、相談したら、嫉妬したミカちゃんが、何するか」
「あのねぇ、あたしのこと舐めすぎじゃない?」
今度は乱暴に撫でられた。
「相手が男ならまだしも、女でしょ?
聞いた限りじゃムキムキのマッチョなわけでもないだろうし、簡単にやられはしないと思うよ。
でも…さっき聞いたような状況じゃ、冷静な判断ができないのも無理ない。よく、耐えたね」
先輩に頭を引き寄せられて優しく抱かれた。
すぐに目頭が熱くなってぼろぼろと涙が流れていく。
私の涙腺はちゃんと機能しているのだろうか。
「ひっ、ぅ….うぅぅ、カナさんっ」
「……よしよし、よしよし…あたしにできることなら協力するから」
今までずっと冷え切っていた心が、一瞬で温められるのを感じる。
いい匂いだし、柔らかい。全てを包み込んでもらっているような気分になった。
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