女「好きな人のためなら」 ※百合
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105: ◆COErr5OWSM[saga]
2017/07/15(土) 01:50:58.00 ID:DOR/zOiN0



「……カナさん」

「どーした?」


 抱きしめられてしばらくした後、アブナイ考えが一瞬頭の中に浮かんだ。
その一瞬が与えた影響は余りにも大きすぎる物だった。

 もう、全てを先輩で上書きしてもらいたい。見て欲しい、触れて欲しい、感じて欲しい。


「これ……」

「えっ…ど、どうしたの……この傷…」


 酷く動揺している。私を見て心を乱してくれているという事実に、体は熱を持った。
左腕に付けられた印を見せ、先輩の手をその上に持って来させる。
傷はまだ塞がりきっておらず、少し引っ掻くだけでまた血が出てきてしまうだろう。


「さっき話した子に、付けられたんです」

「そんな…これ、ひどい……」


 私の腕をとって驚きと悲しみの表情を浮かべる。ここまできたら、私の思いはもう止められなかった。


「…お願いがあります。ここを……傷付けてもらいたいんです」

「……へ…?」

「カナさんに付けられた傷なら、受け入れられます」

「や、ちょっと…!」




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