40: ◆COErr5OWSM[saga]
2017/07/06(木) 15:52:18.78 ID:udl3FMRG0
“友達から言われたら、結構困るかな”
(これは、これはぁ......)
おそらく、オブラートに包んで言ってくれているのだろう。
しかし先輩の表情をまともに見るのは不可能だった。数秒でも見続けていたら
涙腺は崩壊していただろうから。
静かに扉を叩かれる。もうそんな程度の気遣いでさえ泣きそうだ。
「っ…...入ってまーす」
「ねぇ、本当に大丈夫?ひどい顔してたけど」
酷い顔はしっかり見られてしまっていた。
「だいじょぶですから、すぐにおさまります」
「いや...あのねぇ、大丈夫そうな顔じゃなかったから来てんの。
ほら、お水持って来たから開けなー」
「いいですからっ、5分もすれば平気に」
言い終わるのを待たずして扉がカチャリと開かれた。
なんてことを。女子がトイレにいるのに勝手に開けるなんて。
鍵をかけ忘れた私が間抜けなのかもしれないが、それでもいきなり開けられるとは思わない。
「な、なにっ…勝手に入って、来てっ」
「まさか開いてるとは。てか、泣いてんじゃない。本気で気持ち悪くなった?大丈夫?」
もう無理だった。泣いている子供をあやすように背中をポンポンと叩かれると、
簡単に涙が流れていく。
「だから、すぐ、おさまりますからぁっ」
「まぁほらとりあえず、水。ほい」
渡されたコップを少し間を置いて受け取る。両手で持って一気に飲み干した。
「んく、んく…」
「っふふ。なんかかわいいねその飲み方」
「っ、ぐ」
危うく先輩の顔面に噴き出すところだった。
先輩の言動に対する反応があまりにも単純すぎて、自分でも心配になってきた。
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