41:夜に再開すると思います。 ◆COErr5OWSM[saga]
2017/07/06(木) 16:00:59.11 ID:udl3FMRG0
「は、ぅ……ありがとうございました。落ち着きました」
「ん。よかった」
やることは終えたはずの先輩は動こうとしない。
狭いトイレの個室に二人で座り込んでいるのはなんとも奇妙な光景だ。
掃除していて本当に良かったと思う。
「あの……?もう出ましょう?」
「うん、その前に一ついい?」
「はい。なんでしょう」
「まさか......まさか、ナオだったりする?さっきの話」
「なにが、ですか」
質問の仕方がいくらなんでもベタ過ぎたか。
(バレたかな。終わったかな、これ)
「あんた、」
「.......」
「告白されてる?」
「あっ、え?」
「もう友達に告白されて悩んでたってことじゃないの?」
……少し、いや相当ズレているけれど、その方が都合はいいのでそういうことにしておこう。
「そう、そうなんですよ。よく分かりましたね」
「それならそうと言えばいいのにぃ。回りくどい相談の仕方してぇ」
(バレなくて良かった。……いや良いのかな)
「えへへ、ごめんなさい」
そうだ、この流れに便乗して言ってしまった方が良いかもしれない。
同性愛について自分が肯定的であることを伝えておこう。しかし決して本心は伝えないように。
「あの、実はそこまで嫌じゃなかったり、するんです。女の子に好かれるの」
「へー以外…相手は結構いい子なんだ?」
特に引かれることはなかったので一つ安心する。
「あはは、そりゃもう……」
「そっかぁー…..どうするの?」
「正直、今は友達のままでいたい気持ちの方が大きいです。それに」
「うん……それに?」
至近距離で話し合っているので、さっきから心臓はフル稼働しているけれど、
泣いているところを見られてしまったのでそれほど緊張感はない。
半ばヤケクソになっているということもあり、もうある程度のことは打ち明けられそうだ。
「気になってる人、いまして……」
「ぇ、えーっ。そんなっ」
まるで自分が振られたかのようなリアクション。
すぐさま私の”気になる人”について興味を示す。
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