75: ◆COErr5OWSM[saga]
2017/07/10(月) 20:32:34.87 ID:yDxkFqKx0
手錠は外され、代わりに足首を結束バンドでまとめられた。
ミカが自分の家で会いたいということは、こういう部分で準備万端にしていたからだったのだろう。
「……カナ、さん…」
絶望しないために、心の拠り所である人の名前を強く思うあまり、つい口から言葉が漏れてしまった。
限りなく小さな声で言ったつもりでも、聞こえてしまっていたようだ。
「はあぁ…だからダメだってぇ、ナオちゃん。あんな女のことなんて考えちゃ。」
「こう見えてね、私結構嫉妬してるんだよ?あのクソ女にさ、
ナオちゃんの心を奪われてると思うと……何しちゃうかわからないよ」
それだけは、それだけはダメだ。先輩はこんなことに全く関わるべきではないし、巻き込まれる理由なんて何一つない。
「ま、まって、お願いっ。なんだってするから、だからカナさんには何もっ」
左頬に彼女の平手と強い衝撃が飛んできたので、最後まで言うことができなかった。
「ぃ、つ…」
「なに?何のため?」
彼女は、私が先輩のためでなく自発的に従うことを望んでいるのだろう。
そうしないと先輩へ危害を加えるかもしれないし、私の体も無事では済まないかもしれない。
「……ミカちゃんのため、私がそうしたいから、です。
「うんうん、そうだよね。やっぱさっきの聞き間違いだったんだ」
「あ、これからのことなんだけど、私バイト少なくしたから。これから一緒にいる時間もっと増やせるよ。
大体私の家で遊ぶことになるかなぁ、近いし、色々道具あるし。大学内では今まで通りでいいよ。でも、ちゃんと見てるからね」
べらべらと勝手に今後の予定を並び立てていく。
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