76: ◆COErr5OWSM[saga]
2017/07/10(月) 20:40:03.54 ID:yDxkFqKx0
「…分かった」
声が震えてしまう。目が合ったら何をされるか分からないという恐怖感から、
彼女の顔を見ることができない。
「首、痕がついて赤くなってるね。私のものだっていう証でいいね…すごく良いと思う…。
でもそれだと、ナオちゃん大学で困っちゃうでしょ?だから、はいこれ」
そんな気遣いをするなら、最初から首など絞めるなと言いたい。
幅が広めの黒いチョーカーを手渡してきた。自分で付けろということだろうか。
渋々付けてみれば、普通ファッションに取り入れられるものでも、
今は屈服させられている象徴にしか思えなかった。
(…違和感がすごい。落ち着かない……)
「わぁぁ……」
両手を合わせて、無邪気な子供の様に喜んでいる。
他の人ならミカの整った顔が明るい笑みを浮かべている様子に見えるだろうが、
私には悪魔にしか見えなかった。
「すっっごく似合ってる。早く大学行ってみんなの反応見たいね!」
「……あ、ありがとう…」
「バイト中とかお風呂とか、どうしても外さなきゃいけない場面以外付けててね?」
「…わかった……。あの、今日はもう、家に帰してもらえない?少し、つかれちゃって」
今頃になってとてつもない疲労感が襲って来ていた。目を閉じたら一瞬で眠れそうだ。
「んー…まぁ、いいよ。けど変な気は起こさないで?ほらあそこ、見える?」
ミカが指さした方向には、私達2人を映せるようにカメラが設置してあった。
「警察や誰かに相談したら、撮ったものをあの女に送る。それと……カナ先輩、どうなるか、わかるよね?」
絶対にカナさんに迷惑はかけてはダメだ。
友達にも家族にも、バレないように振る舞うようにしなければ。
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