80: ◆COErr5OWSM[saga]
2017/07/10(月) 21:02:11.39 ID:yDxkFqKx0
「でも、っ」
また大きな音をたてられる。自分の手が痛むことも構わず、目一杯に机を叩く。
彼女が出す大きな音を聞くと、心臓を鷲掴みにされているような感覚に陥った。
「そ、それ、やめてよっ。びっくりするから」
「お家、行こっか……」
まずい、確実に怒っている。しかしここで従わなければ先輩に被害が及ぶだろう。
(先輩のため……)
家に着くなり後ろから背中を押され、顔から床へ倒れこむ。
「きゃあっ」
「今日はシンプルにやるよ、ナオちゃん」
私の髪の毛を引っ張りながら彼女が部屋を進んで行く。
「いっ、痛い!待って!自分で動くからっ」
必死に頼んでみても全く聞き入れてもらえない。
「う、ぐっ。……ね、ねぇ、怒らせちゃったのなら謝る。ごめん…」
「んーん?別に怒ってないよ。飼い犬の躾は飼い主の務めだからね、しょうがないことだから」
人のお腹を自然に殴るスキルというのは、日常生活を送っていく上で
どうしたら得ることができるだろう。考えても思い付かなかったので、
それは頭がおかしい人にしか分からないことなのだなと思った。
「あ"ぅっ、ほんとに…あっ、ただ、連絡してただけなのっ…!」
「そういうことじゃないよ。分かってないなぁ」
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