女「好きな人のためなら」 ※百合
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82: ◆COErr5OWSM[saga]
2017/07/10(月) 21:09:52.48 ID:yDxkFqKx0

 耳をつんざくような大声を出し、近くにあったテレビのリモコンを手に持ち
机の角を思い切り叩く。これが普通の部屋なら隣の部屋に音が漏れていただろう。
しかし今はミカの家。異常を察して通報する人、様子を見に来る人が現れることはない。


「立て!早く答えろ!!」


 一定の間隔で大きな音を出して私を急かす。この音を聴くと頭が混乱して冷静でいられなくなる。
目の焦点はぶれ、喉は狭くなって思うように声を出せなくなる。


「わかっ、分かったからっ……ひっ、ごめんなさい!ごめんなさい!」

「何で謝るのか、具体的に」

「わ、私がカナさんと連絡とってたから……」

「これから、どうするのかな?」


 あんまりだ。殴られないようにするためには、どうするかわかっている。


「ねぇ、ナオちゃん……」


 口ごもって答えずにいると、彼女は膝立ちになり私をやさしく抱きしめてきた。


「もう答えは分かってると思う。それは私のためであると同時に、相手のためにもなるんだよ……?」

(カナさんの……ため…?)



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