ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】
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917:次土日予定[saga]
2022/07/11(月) 23:18:22.69 ID:l0HT8Otl0



      ブルー「 [ ヴ ァ ー ミ リ オ ン サ ン ズ ] ! 」



 大地が割れた。

 地割れの底より出流はヴァーミリオンの名を冠するに相応しい、彼が忌み嫌う暖色の宝石だった
術者の思念によって具現化された何カラットあるのか分からない巨大なソレ、一軒家サイズの規模を持つそれが浮かび上り
円舞曲でも踊る様に近づき、離れ、また近づいては離れを繰り返し……最後に接触した


 鏡合わせの双子の如く、大きさも形も同じ巨大な紅石がぶつかり弾けて、その破片は燃え盛る太陽の様な熱を帯びて散る

 金網フェンスの殆どが薙ぎ倒され工作機器やドラム缶の山、箱詰めされた製造物が粉々になった工場内部は
それは広々とした空間であった、だからこそ飛び散った大なり小なりの宝石の欠片は乱反射しやすい


 [跳弾]が如く、ピンボールゲームの球の様に重量と熱を持ったそれは内部で暴れ、吹き荒むのだ。


 必然、その渦中に居る[モービルマニューバ]も無事では済まされない
逃れようと安全な外へ逃げたくとも紅石の礫に脚を取られ、ただでさえ中央部に居て外が遠い彼奴は逃げきれない



 蒼き術士はその様子を見てあのニートに対する評価に星を一つ付け加える事にした。

 自身の最大火力を誇る魔術を100%以上の性能に引き上げる策、最初話を聞かされた時馬鹿げた事を言い出したと思った
然し、やってみればどうだ?効果覿面であった…!


 元の[ヴァーミリオンサンズ]に加えて[サイキックプリズン]で閉じ込めて乱反射でもさせた様な破壊力…
咄嗟に工場内部そのものを火力を底上げする舞台装置にするとはやるじゃないか、しかもご丁寧に"トドメの一撃まである"


 クーンに罅を入れさせた支柱の数々に中で乱反射を繰り返す紅玉がぶち当たる、ただでさえ脆くしてあるそこに衝撃が
加われば最早言うまでもあるまい


   ズゴゴゴゴゴゴゴ…!!  ドォォォォォォン!!


 あらゆる災禍が殲滅兵器を襲った―――鉄筋コンクリートの落盤、折れて先端がささくれた金属製の太い配管の槍が降り
天井裏を通っていた高圧電流の配線が鎌首を擡げる蛇の頭部が如く牙を突き立てに降りてくる


 陽はとうに没した[スクラップ]の夜、星光と月明かり、いやらしいネオン電飾が栄える中、街を牛耳るギャングの根城は
音を立てて崩落した…ッ!!

―――
――


 カバレロ「お、俺の…俺の"城<ファクトリー>"が…」



 リュート「なぁカバレロさんよぉ〜…工場ぶっ潰した一味の俺が言うのもなんだが、悪銭身に付かずっていうだろ?」

 リュート「コレを機に心を入れ替えて真面目に働けよな、俺も仕事探してんだ…ちったぁ手伝ってやるからさ…。」



 リュート「あの[モービルマニューバ]で何する気だったよ?アンタ自分で言ってただろ?」




-カバレロ『虎の子の[モービルマニューバ]だぁーっ!コイツで辺境の"惑星<リージョン>"相手に強請ろうと思ったが…!』-



 カバレロ「…うぐっ。」


 [モービルマニューバ]はトリニティ政府の機密情報眠る[タルタロス]を警護する戦闘メカだ、正規の手段じゃ入手不可だ
公にできない手で廃品パーツから組み立て、ソレで善良な市民から略奪する気はあったし、元から軽犯罪の類は勿論
違法と知りながら裏ルートでモンドに資材を売りつけて結果的に[グレートモンド]や[ワカツ]の基地建設の片棒担いだ


 リュート「世の中ってのは不思議な事に悪い事すると必ず失敗するようできてんだよ…稼いだ悪銭の資産も全部パーさ」



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