ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】
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952:次回来週か早ければ今週中にもう一回更新[saga]
2022/11/16(水) 19:20:45.41 ID:39lyyz6t0
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【双子が旅立って14日目 午後16時26分 [ムスペルニブル] 】


―――――ヒュォォォォォ…


 氷炎の地と称される"惑星<リージョン>"…大地は永久凍土に覆われ吹き荒ぶ風が何者をも凍てつかせる風を呼び
広がる空は煉獄という単語を思い起こさせるほどに燃え盛る、険しい環境の土地であった

 間違っても観光旅行で来たくない場所No.1に輝く地獄みたいな"惑星<リージョン>"がここ[ムスペルニブル]なのだ

 そんな辺鄙な場所なので当然の様に定期船は全くと言っていい程無い。あの[クーロン]からでさえ日に一便どころか
1週間で一度出航するかどうか怪しい土地なのである

 しかも、険しい土地ゆえに此処にまともなシップ発着場を建設・運営するというのはほぼ不可能で
地獄に居を構える【とある御方の宮殿】に直接寄港するという形式を取っている…その宮殿の主というのが妖魔の君という
相当地位の高い御人なのだが、…人間社会と交友を持つ妖魔の例に漏れず相当な変わり者で(比較的に)他種族に対しても
友好的に接してくれる器量を持った愉快な花火職人でもある


 常に娯楽に飢えてるから自宅の一部を改築して星の海を越えて船が寄港できる乗り場を玄関にわざわざ用意して"指輪"を
求める冒険家、あるいは"術に関する探究の旅"をする旅人、…模範的な解答と真逆を行く"おもしれー奴"と呼べる風来坊等
 そんな連中が何時の日か自分を尋ねにやってきてくれるだろうことを心待ちにして宮殿の主は発着場を政府に提供した




 さて、長々と語ったがつまり何が言いたいかというとだな…  山 中 に 向 か う 船 が 無 ぇ っ!!




 一般的な公的機関の"宇宙船<リージョン・シップ>"は先も述べた通り【ヴァジュイール宮殿】直通ルートしか存在せず
間違っても途中下船は出来ない、指輪の君と畏れられるヴァジュイール様の御力で炎上する空に亀裂を作り
機体が凍結したり熔解しない様ちゃんと結界が張られた進路を進むのが普通であって恐ろしいモンスターが生息する山中に
間違っても直接降りるというのは普通に有り得ない

 特殊任務の為に耐久性と渡航能力に秀でた[IRPO]専用のパトカーに酷似した船でも業火の空の小さな綻びを潜り
唯一降りれそうな地点に降り立ってから徒歩で山頂まで目指すしかないのだ…間違ってもシップで直接山頂まで乗りつけて
目当ての黄色い花を持ち帰るだとかいう反則技はできない



   アニー「へっぷしぃっ!!」

   アニー「うううぅぅぅ…さ、さぶぅっ!!!」ブルブル…


   ブルー「…当たり前だろう、そんな薄着同然の恰好で来ればそうなる馬鹿か貴様は」


   アニー「あ、あ、あ、あアンタはいいわよっ!そんな首元に温かそうな毛皮巻いちゃってさぁぁぁ!」ガタガタ


   サンダー「まぁまぁ…!アニーさん落ち着いて、ほら?パトカーで上空に居た時は蒸し風呂みたいに暑かったよ」

   リュート「そうそう、周りの空気が燃えてて車内も冷房効かせてんのに暑くて、厚着のブルー馬鹿にしてただろ〜」


   アニー「ずずっ…うぅっ、そ、そうだけどさ…確かにアンタ見てて暑苦しいわねぇって汗だくなの笑ったけどさぁ」


   ブルー「…はぁ、仕方ない羽織っている上着を貸してやるか、リュートが」


   リュート「えっ、オレェ?」


    アニー「りゅ、リュート…そのヨーク綿の服貸しなさいよ〜」ガシッ、グググッ!
   リュート「あっ、ちょ!まずいって!!こんなトコで脱がさないで〜!…ぎゃああ寒いぃぃぃ!!雪が!雪がぁ!」


 極寒の大地に脚を降ろした術士一行は来て早々に騒いでいた、青年の上着をはぎ取ろうとする女と、それを必死に
引っぺがそうする青年、そんな二人を見てオロオロとする豪鬼とゲル状生物…一人だけ蒼の法衣とマフラー代わりにした
霊獣の毛皮ショールでぬくぬくと暖を取り目の前の諍いから目を背ける術士


   ヒューズ「…あー、本当におたくらと一緒で大丈夫かね、こりゃ…」


 この纏まりの無いパーティーに一抹の不安と危機感を覚えるパトロール隊員がその場に立ち尽くすのであった


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