ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】
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959:4レス投下 次回火曜水曜 どちらか予定[saga]
2023/02/04(土) 22:56:50.57 ID:A+l32mxj0


 アニー「うへぇ…目覚め早々でにっっがい話ねぇ〜…」ズズズッ


 お砂糖もミルクも無いブラックコーヒーを啜りながら"奥に居るであろう変わり果てた先人達"の姿を想像してしまう
尚、彼らの持ち物と思われる[オクトパスボード]や[ロードスター]、[ゴールデンフリース]などの希少品と金品もあるとか
所有者は死後相当な時間が経過しており身元の断定も難しいパスポートも大半が焼けてる、この場合は[IRPO]隊員の指示に
従って拾い物をどうするか…という話だが、どうやら彼の特権で奥のモノは術士一行に譲渡するらしい。

 任務に付き合わせたお駄賃半分、もう半分は今後も険しい山道になるのだからコレで装備を整えろ、という事らしい。

 おっかない蜥蜴を2匹ぶちのめしたお陰で身元不明の遺体も船に乗せ帰って検死に回せるし供養もできる
バチは当たらんだろうさ、と不良刑事は手をひらひらさせながら言った


  ブルー「もうしばらくは、此処で暖を取るぞ…身体が十分に温まったら出発だ」

  アニー「はいはい」ズズズッ


―――
――




【双子が旅立って14日目 午後19時51分 [ムスペルニブル] 】


 洞穴を出立して山道を歩き始める、空を見上げ瞳に映るのは宵闇を覆う程の真っ赤な炎のベールだ
こんな環境の"惑星<リージョン>"故に夜が近づいていても辺りは暗がりに包まれはしない

 竜達に襲われた被害者の遺品を有難く頂いた彼らは使える防具は装着、道具はいつでも取り出せる場所に携帯し
目当ての妖魔を探す…最初は吹雪の中だから視界も悪く何度か洞穴に戻っては暖を取る出戻りも多かったが
歩いて少し戻った地点で飛び回っていたのをサンダーが発見した

 声を掛ければ泉の精を思わせる相手が嘲る様な笑みを浮かべて襲い掛かってきたので返り討ちにする


 オンディーヌ『シクシク…ヨクモ、ヨクモ! アナタタチ、ユルサナイワ…!』


 ヒューズ「確かにレディに手を上げるのは紳士な俺様らしくないがね、先に手を出してきたのはアンタが先だぜ?」

 オンディーヌ『トモダチ ノ シモノキョジン ニ コロサレチャエ!!』ダッ!


 ヒューズ「あっ!オイ待て…あ〜あ行っちまったよ…悪戯感覚で他人を氷漬けにすんじゃねーぞって説教してねぇのに」


 目当ての神鳥を氷漬けにした[霜の巨人]は何処に居るのか、それを聞く前に妖魔は飛び立ち山の中腹へと向かっていく
あそこに相手が居るのか、何にしても後を追わねばと術士一行は[ムスペルニブル]の山道を進んでいく

 道沿いに歩いて行き山中洞窟の中に足を踏み入れると岩肌を背に横たわる人骨と辺りに散らばった荷物が落ちている
襤褸の布切れや柄部分がボロボロの手斧…これも先の洞穴で見た遭難者のなれの果てかと?警戒しながら歩いて行く


 すると…


カタッ! カタタタッ!


   リュート「何の音―――うげっ!?死んだ人が動き出したァ!?ナンマンダムナンマンダム〜!」

    ブルー「なに馬鹿な事を言ってるよく見ろ!あれは[スパルトイ]や[マッドアクス]だろうがッ!」


 冒険者や密猟者を襲うべく遭難者の成れの果てに擬態していたのだろう動く人骨や意思を持つ手斧…襤褸布は[ワカツ]で
戦った[ゴースト]へと姿を変えて一行へと迫って来る…一々相手取るのも面倒だと一気に洞窟内を駆け抜けようと決め
天井から落ちてくる[ゼノ]や更に奥で待ち伏せていた別個体の人骨達を撒いて彼らは洞窟の行き止まりに辿り着く


   リュート「なぁなぁヒューズさん、もしかして俺達道を間違えちゃったりしたかな?」

   ヒューズ「かもしれねぇな…さっきの分かれ道で右側に思わず走っちまったが、左が出口だったか…」ポリポリ


 冷凍庫の中にでも迷い込んだかと錯覚するほどに寒い…このフロア全体が奇妙な凍気に満ちていた
4人と2体は目前にある異彩を放つ氷のオブジェを眺めながら道を間違えたなと一同に思った…。


 "氷漬けの燃え盛る鳥"が飾られたその部屋に立ち尽くしながら…。



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