51: ◆JdP.BncS3o[saga]
2017/08/04(金) 05:34:27.26 ID:3EYfa703o
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22合目 初?デート(ひなた視点)
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その翌朝。
あおいに告白してはじめての休日。
当然初デートという流れは必然……まあ、全然初めてって感じしないけどね。
そして二人とも家には早朝から登山に行くと言って出かけた。わけですが。
「それがまさか天覧山とは思わないわよね」
「あおいって案外策士じゃない」
「嘘はついてないもん」
石垣に隠れ体を寄せ合ってヒソヒソないしょ話。
「それにしてもあおい、わざわざ朝早くからこんなところに連れてくるなんてどういう魂胆なのよ」
「いつも私ばかりじゃ悪いから、今日はひなたに気持ちよくなってもらおうと思って」
「露出?あおいのリードで私がやるの?」
「うん、だめかなぁ。いやなら他の事するけど」
「いいけど安全第一で頼むよー?」
「大丈夫!ちゃんと考えてきたから」
そしてあおいプロデュースの露出プレイがはじまった。
「それじゃあの曲がり角の直前で脱いで。私は後ろで見張ってるから」
あおいは道の下り側を監視している。そこから見て誰もいなければ当面は登ってくる人に出会う心配はない。下山してくる人にだけ注意すれば良いというけど……上から来る人に先に気づいて隠れたりできるのかしら……?
下着、ワンピースと一気に脱ぎすてて歩きだし、あおいも私が脱いだ服を拾うと後ろから距離をあけてついてくる。
ここは格好良く胸をはって堂々と歩きたいところだけど、実のところ私だってあおいが思ってるほど耐性があるわけじゃなく、どうしてもつい前かがみになってバッグで胸を隠しながらよろよろと前進するのがやっと。
あおいに格好悪いところ見せたくないなあ……
とはいえ、歩いているうちにだんだんと慣れてきて、普通に歩けるようになっていた。
今のところ上に人はいないみたい。
このまま山頂まで全裸登山できちゃう?
……と思った頃にあおいからストップがかかる。
「待ってー!階段は見通しが良すぎるからここで服着てー」
「わかった」
あおいに渡された服を着て階段に向かうとちょうど降りてくる人と目があってあわてて会釈した。
ああ……危ないところだった……
「それにしてもあおい、完璧だったわよ〜。この山を裸で歩けるなんて夢みたい……」
「あ、あのね、実はちょっと仕掛けがあって……」
「仕掛け?」
「おはようございますー」
なんと山頂で待っていたのはここなちゃん。
ベンチに並んで座り、用意していたサンドイッチと紅茶でもてなしてくれた。
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